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DOAは医学用語デス [それ、ウソです]

それ、ウソです(19) 

 DOAは医学用語デス 

「DOAは、デス・オン・アライバル。警察用語なんですね」(金曜ロードショー「D・O・A 死へのカウントダウン」 解説、水野晴郎)


 どうも、なんだかカビが生えて、ペニシリンになりかけているような古い話だが、1994年9月9日夜9時から日本テレビ系で放映されたアメリカ映画の題名を、「イヤー、映画ってホントに面白いですネ」の水野さんは、上のように説明した。

 だが、それはちょっと間違っていて、正しくは「デッド・オン・アライバル」。

 警察用語ではなく、医学用語だ。

 病院到着時に意識、心拍、呼吸がすべて欠如している状態をいい、直訳すると「来院時死亡」だ。

 だが、それだと死体もDOA患者ということになる。

 実際には、病院に着く何分か前にはなんらかの生命兆候があったか、あるいは心肺蘇生(そせい)を続けながら搬送され、医療機関での蘇生術により生命兆候が回復する可能性が少しでもある患者が、DOAだ。

 だから、この場合のデッド(dead)は、「死亡」ではなく、「生死の境」を意味しているわけで、いまは「到着時心肺停止」といわれている。

 早くからER(Emergency=救急、Room=室)のシステムが普及していた、アメリカのDOA患者の救命率は約20%だが、日本は約5%だ。

 日本は、救急医療を担当する病院が、一次救急病院(軽症)、二次救急病院(中等症)、三次救急病院(重症)に分けられ、必要なら高次病院への紹介や転送という形で対応している。

 これが実際にはあまりうまく機能していないし、病院間の技術格差もあるようだ。

 半面、救急救命士の活躍やドクターヘリの普及、AED(自動体外式除細動器)の一般人への使用解禁などで、救急医療の質が向上し、救急患者の救命率は急速にアップしつつあるという心強い報告もある。

 生命に危険のある心肺停止が起きたとき、4分以内に適切な処置が行われれば50%が助かるが、5分後では25%、6分後では10%、8分経過で0%といわれる。

 まさに「時は生命(いのち)なり」である。機会あるごとに救急手当てやAEDの講習を受けておこう。

「勝負は倒れてからの3分。救急車を待つ間に、家族や隣人を助けるのはあなたです」と、専門家も呼びかけている。

「イヤー、救急医療ってホントに大切ですネ」
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