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忍び寄る失錯 [それ、ウソです]

 それ、ウソです(28)

 忍び寄る失錯

 成人の失明原因のトップである糖尿病網膜症をはじめ、加齢黄斑変性、緑内障などは、ほとんど自覚のないまま進行します。(「サプリのはなし」=『つばさ』2009年3月号)

 残念デシタ!

 糖尿病網膜症が成人の失明原因のトップといわれたのは、2004年までだ。

 古い資料を使うときは、「コレ、大丈夫かな?」と疑ってみるのが、ライター心得の第1条だろう。

 情報やデータにも〝賞味期限〟があるからだ。

 糖尿病網膜症は、長い間、血糖値の高い状態が続くため、網膜(眼球の奥にある光を感じる部位)の微小血管が障害される病気だ。

 1980年代初めからふえ始めて、88年の調査で中途失明原因の第1位になった。

 しかし、2005年の調査では緑内障とトップの座を入れ替わった。

 そのときの厚生労働省発表による中途失明の原因疾患は、緑内障20・7%、糖尿病網膜症19・0%、網膜色素変性症13・7%、黄斑変性症9・1%、高度近視7・8%だ。

 糖尿病自体は年々増加の一途をたどり、国民の5人に1人が「糖尿病予備群以上」だ。

 にもかかわらず、糖尿病網膜症による失明が抑えられているのは、

「血糖コントロールなど糖尿病対策の成果といえる」と、糖尿病の専門医が感慨深い面持ちで話した。

 それはちょっとした医学的事件だった。

 緑内障は、眼圧(目の内部の圧力)が上昇するために視神経が圧迫されて委縮し、視野が狭くなっていく病気だ。

 いくつかの種類があるが、その大半は無症状のまま進行し、気づいたときには失明寸前という例がとても多く、「忍び寄る失明」といわれる。

 緑内障とともに高齢化に伴ってふえ続けているのが、加齢黄斑変性だ。

 目をカメラにたとえると、フィルムに当たる網膜の真ん中にあるのが黄斑(黄色い色素の斑点)だ。

 最も感度のいい部分で、物を見る能力はこの一点に集中している。

 加齢黄斑変性には、徐々に組織が傷んでいく萎縮型と、異常な血管ができて水がにじみ出てくる滲出型がある。

 50代からふえ始めて60代、70代がピークになる。

 症状は片方の目から始まる。

 物がゆがんで見え、やがて見ようとする物の中心が暗くぼやけるようになる。

 最悪の危険因子は、タバコと直射日光とされる。

 黄斑色素の主要成分─ルテインは、黄斑に最も有害な青い光から目を守る作用がある。

 「忍び寄る失明」を防ぐには、定期的受診と予防。

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