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腸の付録? [雑感小文]

 腸の付録?
 
 年少の(といっても、50を五つ六つ過ぎている)友人が、急性虫垂炎の手術を受けた。

 虫垂炎は乳幼児や老人には少なく、青少年に多い。

 見舞いに行き、若いじゃないかと言ったら、笑いかけて「痛ぇッ!」と腹を押さえた。

 虫垂炎はだれでも知っている。俗にいう「モーチョー」だ。

 盲腸は、小腸が大腸とつながるところにある。

 盲腸の下に細長い虫のように垂れているのが、虫垂だ。

 お医者さんたちは虫垂や虫垂炎を「アッペ」と呼ぶ。

 ドイツ語のアッペンディクス、アッペンディチーティスを略したものだ。

 語源は「ぶら下がっているもの」という意味らしい。

 洋書の目次の末尾に見る同じスペルの英語は「付録」または「追加」のこと。

 虫垂には特に何の機能も認められず、切り取っても命に別条はない。

 手術も容易で「アッペとヘモ(痔)は外科の初歩」と言われる。

 だが、全く無用の付録ではなさそうだ。

 免疫に関係があるとか、消化を促進するという説もある。

 包茎の男性は虫垂炎になりやすいと「男子整形」の医師に聞いたこともある。

 体に無用な臓器はないし、易しい手術もないはずだ。
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