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湯治効果 [医学・医療・雑感小文]

湯治効果

 体の健康を保つには適当な体温が必要だが、冷えのために体温が低くなると、安定した状態が保てない。

 細胞が傷つく。

 反対に、高熱が加わっても細胞は損傷される。

 傷ついた細胞を修復するために、生体は、HSP(ヒート・ショック・プロテイン=熱ショックたんぱく質)70という酵素を大量につくり出す。

 この修復酵素にとっての至適温度は37℃。

 体温とほぼ同じだが、体の外からの熱だと40℃近辺の温度がHSP70を最もよく産生することがわかっている。

「HSP70は、早くいえば体を守るたんぱく質で、あらゆる種類の細胞異常に対応して、

細胞の損傷を修復します。

 例えば関節が痛むとき、患部を体温よりも2度くらい高いもの(湯たんぽ、温熱シートなど)で温めると、HSP70が生成され、痛みを和らげてくれます。

 日本には昔から<湯治>という体を温める治療がありましたが、HSP70の発見で、そのシステムが解明されたのです。

 多くの慢性病が、体を温めることでよく治っています」

 と、川嶋朗・東京有明医療大学教授は話した。
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