SSブログ

頭髪の日 [雑感小文]

頭髪の日

 10月20日は、「10=とう」「20=はつ」の語呂合わせで「頭髪の日」である。

 公益法人日本毛髪科学協会が1977年に制定した記念日だ。

 さらに翌1978年には、全国理容環境衛生協同組合連合会が、毎月18日を「頭髪の日」と決めた。

 こちらは、18を「10(とう)8(はつ)」と読ませる。

 1年に13回もある記念日など、ほかにはないだろう。

 つまり、頭髪というのは、それくらい大切なものなのか!?

 女性のみならず、男性にとっても?

 ──というところで、ハゲの話。

 人間の頭にはおよそ10万本の毛髪が生えていて、一日に0.3~0.4ミリ伸びる。

 伸びた10万本を縦につなぐと、1日に30メートル以上も伸びる計算になる。

 人間の体の中でこれほどの勢いで細胞分裂を続ける組織はほかにはない。

 もっとも、それは10万本が無事に生え揃っている人の話。

 普通、人間の頭髪は1日50本くらいは自然に抜けて生え変わることになっているが、80本も100本も抜けて、代わりが生えてこないという異常事態が生じる場合がある。

 これではいくら10万本もあっても、前途はまことに心細い。

 この男性型脱毛(AGA)は、その素質を遺伝的に受け継いでいる男性にのみ現れるが、その発現率は決して100%ではない。

 ある研究統計によると、父親がハゲていても、息子の40%はハゲないそうだ。

 斎藤茂吉とご子息二人(斎藤茂太、北杜夫)はその好例だろう。

 あかがねの色になりたるはげあたま かくの如くに生きのこりけり   斎藤茂吉

 ──という偉大なハゲ頭の歌人&精神科医の父親に対して、精神科の名医にして著明な随筆家と、文学史に残る作家は、普通の男性並みの頭髪所有者だった。

 だからオヤジがハゲだから、おれも......と思い込むことはない。

 また、よしんば、ハゲのDNAを受け継いでいたとしても、あきらめるのは早い。

 努力すれば被害を最小限に防げるのである。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

ふくらはぎ健康法ハゲを防ぐ法 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。