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ハゲを防ぐ法 [医学・医療・雑感小文]

ハゲを防ぐ法

 ヘア・ケアの第一条件は、頭皮の血行を促進することだ。

 頭髪が抜ける部分は、頭皮に弾力性がないと専門医は指摘している。

 頭皮と骨の間の脂肪層には、血管も神経も豊富に分布しているが、それがだんだん萎縮して弾力性がなくなる。

 すると毛根への栄養供給が不足し、毛はしだいに細く抜けやすくなる。

 頭皮をマッサージして弾力性が戻ると、血行がよくなり、毛根の栄養状態もよくなる。

 懐かしい故人、俳優の杉浦直樹さんは、ずいぶん長いあいだ養毛剤のCMに出ておられて、

「頭皮が硬いねぇ。これじゃ生えてこないよ」と、ブラシで頭を叩いていた。

 頭をブラシで叩いて刺激するのも血液循環をよくするよい方法だ。

 ただ、あまり叩き過ぎたり、マッサージし過ぎたりすると、毛根を傷めてかえって脱毛をひどくすることになるという。

 くれぐれもほどほどに......。

 洗髪も大切な条件だ。

 若ハゲの人はたいてい脂性で、脂肪が分泌される腺(皮脂腺)は毛孔と連絡しているから、脂肪で毛孔が詰まると毛が抜けやすくなる。

 脱毛を防ぐには、その脂肪を洗い落としたほうがいいわけだが、これもあまり度が過ぎると逆効果、毎日ではかえって毛を傷める。

 1日おきぐらいがいい、と医師はいう。

 いつも帽子を被っていて、頭髪に日光が全然当たらないのも、皮膚の代謝に影響を与えるし、頭回りの硬い帽子で始終、頭部を締めつけていると、血管を圧迫し頭皮の血行を妨げることにもなる。

 気をつけよう。

 頭髪と食物の関係については、昔からいろいろ言われているが、はっきりしたエビデンス(医学的証拠)はないようだ。

 ただ香辛料のような刺激性のものは、皮脂の分泌を多くするから、脂性のハゲの人にはあまりよくないのかもしれない。

 ワカメ、コンブなどの海藻類が毛髪によいといわれているが、その根拠は証明されていない。

 むろん、栄養食品としてはなかなかのすぐれものだが。

 睡眠不足、ストレス、疲労など体の不調は髪にも悪影響を及ぼす。

 ハゲを気にすること自体、精神的ストレスの一つ。

 必要以上に悩むのはかえって脱毛を促すことになりかねない。

 居直るようだが、そもそも髪なんか薄くても、魅力的な人間は魅力的なのだ。

 もし、ハゲの否定的要素を探すとしたら、それはハゲ自体にあるのではなく、ハゲを恥じる心理状態にあるのではないだろうか。

 だれに迷惑かけるわけじゃなし、堂々とハゲたらいいと思う。
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