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うつ病時代 [医学・医療・雑感小文]

うつ病時代

昔(大正初年)、ある新聞社に就職した青年が、当時流行の「神経衰弱」になり、半年ほどで辞めなければならなかった。

青年はその体験を小説に書いた。

広津和郎の出世作「神経病時代」だ。

現代は、一般生活者の12%、約8人に1人がうつ病もしくはうつ状態の可能性があるという(2008年ファイザー調査)。

「うつ病時代」だ。

なぜ、そんなに多いのか。

理由の一つは、社会環境の変化だと専門家は指摘する。

1990年代後半から成果主義が採り入れられ、企業の中で、常になにかに追い立てられながら仕事をし、疲弊し、バタバタと倒れるようにうつ病になる人が激増している。

もう一つは、うつ病の啓発が進み、うつ病についての知識が広まり、それとともに精神科、神経科、心療内科の敷居がいくらか低くなって、病院を訪ねる人が増え、「うつ病」と診断される症例が多くなった。

また、多くの企業が社員のメンタルヘルス(心の健康)に取り組むようになり、うつ症状の初期の段階からの受診者が増えたということもあるだろう。
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