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大腸の袋 [医学・医療・雑感小文]

大腸の袋

毎度お世話になっているのにこう言ってはナンだが、『広辞苑』には、どうも硬くてお歯に合わないところがちょくちょくある。

たとえば―、

「憩室 食道・胃腸・気管・膀胱(ぼうこう)・尿道など管腔(かんくう)性の臓器に見られる限局性の腔拡張」なんてのが、そうだ。

同じ語を『新明解国語辞典』で引いてみると、「憩室 消化器の一部が袋のように飛び出してふくれたもの」とずっと平易で明解だ。

が、残念ながらこの説明、明解ではあっても正確ではない。

「広辞苑」が言うように消化器以外の臓器にできる憩室もあるからだ。

しかし、最も普通にみられるのは、十二指腸、小腸、大腸の憩室だから、実際的な説明としてはこれでいいのだろう。

大腸の内視鏡検査を受けた身内の者から、「ケイシツがあるって言われたけど、どういうこと?」と聞かれて、

「大腸の袋みたいなものだよ。心配いらないと思うよ」と答えた。

半分無責任な私的意見はそれとして、本当はどうなのか、「広辞苑」にお伺いを立てたところ、冒頭の説明に出合ったワケ。
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