いびき二題 [雑感小文]
いびき二題
某月某日、某新聞で、いびきについて、印象的な文を二つ、読んだ。
一つは、ある生命保険会社が、全国の夫婦に対して行ったアンケートで、夫からみた妻の悪い点のトップが「いびき・寝言」(4.8%)だったという記事だ。
もう一つは、神奈川県平塚市の女子中学生が、投稿欄に寄せた「忘れないよ! じいちゃん」と題した文だ。
祖父母の家に遊びに行った日、電気を消した部屋でテレビを見ていた。
夜ふけ、隣で寝ていた祖母がいびきをかき始めた。
少しして祖父が目を覚ました。
テレビがうるさいの? と聞いたら、大丈夫だよと、祖父は答えて、こう言った。
「ばあちゃんはネ、毎日こうやって、いびきをかいて寝るんだよ。
でも、じいちゃんは、このいびきがあるから毎日ぐっすり寝れるんだよ。―略―
こうやって起きて、ばあちゃんがいびきをかいていると安心するんだよ」
その言葉を聞いた瞬間、なぜか涙があふれた。
「じいちゃん! 私はこのときの、この数分間の会話を一生、忘れないからね。ありがとう。」
─読ませてもらった年寄りの目にも涙がにじんだ…。
某月某日、某新聞で、いびきについて、印象的な文を二つ、読んだ。
一つは、ある生命保険会社が、全国の夫婦に対して行ったアンケートで、夫からみた妻の悪い点のトップが「いびき・寝言」(4.8%)だったという記事だ。
もう一つは、神奈川県平塚市の女子中学生が、投稿欄に寄せた「忘れないよ! じいちゃん」と題した文だ。
祖父母の家に遊びに行った日、電気を消した部屋でテレビを見ていた。
夜ふけ、隣で寝ていた祖母がいびきをかき始めた。
少しして祖父が目を覚ました。
テレビがうるさいの? と聞いたら、大丈夫だよと、祖父は答えて、こう言った。
「ばあちゃんはネ、毎日こうやって、いびきをかいて寝るんだよ。
でも、じいちゃんは、このいびきがあるから毎日ぐっすり寝れるんだよ。―略―
こうやって起きて、ばあちゃんがいびきをかいていると安心するんだよ」
その言葉を聞いた瞬間、なぜか涙があふれた。
「じいちゃん! 私はこのときの、この数分間の会話を一生、忘れないからね。ありがとう。」
─読ませてもらった年寄りの目にも涙がにじんだ…。
コメント 0