大人の発達障害 [医学・医療・雑感小文]
大人の発達障害
発達障害のアスペルガー症候群やADHD(注意欠陥多動性障害)などは、子どもだけの問題ではない。
備瀬哲弘著「大人の発達障害」(マキノ出版)によると、言葉の遅れや知的障害がないため発達障害に気づかれず、大人になってから診断される例が、近年とてもふえているという。
「知的水準が高く、言葉の遅れがない、アスペルガー症候群のような発達障害は、幼少期には発見されにくい。
しかし、大人としてのコミュニケーション能力や社会性が要求されるようになると、それまでひそんでいた問題が一気に表面化してきがちです。
学生時代は特に問題なく過ごしてきたのに、社会に出たとたん、なぜか物事がうまく運ばず、困惑する人が多いのではないでしょうか。
『大人の発達障害』は、そうした悩みを抱える人がご自分を理解するために、さらには、そうした悩みをもつ人を、周りの人が理解してあげるための一助になれば─との思いから執筆しました」と、多くの治療例をもつ著者は話している。
大人のADHD
ADHD(注意欠陥多動性障害)は、不注意、多動性、衝動性を中心的な症状とする発達障害だが、年齢が上がるにつれて多動性が弱まり、目立たなくなる。
が、成人のADHDでは、多動性は影をひそめるものの、衝動性や不注意は持続するため、就労面や社会生活上で多くの困難が伴う。
学校では大目にみてもらえた症状も、社会人としてはかなりマイナスとして評価されがちで、本人のやる気とは裏腹に職場の評価は低くなってしまう。
衝動性のコントロールが難しく、人間関係でトラブルが生じる例もままみられる。
これに対処するには、本人の自覚とともに周囲の理解とサポート、治療薬によるコントロールが必要だ。
2007年のコンサータ(メチルフェニデート)に続き、09年、ストラテラカ(アトモキセチン)が製造承認を取得、いまは2剤目の治療薬として日本でも使えるようになっている。
作用機序(薬の効くしくみ)が異なり、人によって、どちらがよく合って効くか、違いがあるようだ。
医師との意思の疎通がとても大切といえる。
発達障害のアスペルガー症候群やADHD(注意欠陥多動性障害)などは、子どもだけの問題ではない。
備瀬哲弘著「大人の発達障害」(マキノ出版)によると、言葉の遅れや知的障害がないため発達障害に気づかれず、大人になってから診断される例が、近年とてもふえているという。
「知的水準が高く、言葉の遅れがない、アスペルガー症候群のような発達障害は、幼少期には発見されにくい。
しかし、大人としてのコミュニケーション能力や社会性が要求されるようになると、それまでひそんでいた問題が一気に表面化してきがちです。
学生時代は特に問題なく過ごしてきたのに、社会に出たとたん、なぜか物事がうまく運ばず、困惑する人が多いのではないでしょうか。
『大人の発達障害』は、そうした悩みを抱える人がご自分を理解するために、さらには、そうした悩みをもつ人を、周りの人が理解してあげるための一助になれば─との思いから執筆しました」と、多くの治療例をもつ著者は話している。
大人のADHD
ADHD(注意欠陥多動性障害)は、不注意、多動性、衝動性を中心的な症状とする発達障害だが、年齢が上がるにつれて多動性が弱まり、目立たなくなる。
が、成人のADHDでは、多動性は影をひそめるものの、衝動性や不注意は持続するため、就労面や社会生活上で多くの困難が伴う。
学校では大目にみてもらえた症状も、社会人としてはかなりマイナスとして評価されがちで、本人のやる気とは裏腹に職場の評価は低くなってしまう。
衝動性のコントロールが難しく、人間関係でトラブルが生じる例もままみられる。
これに対処するには、本人の自覚とともに周囲の理解とサポート、治療薬によるコントロールが必要だ。
2007年のコンサータ(メチルフェニデート)に続き、09年、ストラテラカ(アトモキセチン)が製造承認を取得、いまは2剤目の治療薬として日本でも使えるようになっている。
作用機序(薬の効くしくみ)が異なり、人によって、どちらがよく合って効くか、違いがあるようだ。
医師との意思の疎通がとても大切といえる。
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