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未病と仮面病 [医学・医療・雑感小文]

 未病と仮面病

病院に来た人はすでに病気を患っているので、「患者」と呼ばれる。

それ以前、病気の微かな兆がみられる状態、あるいは病気になりやすい状態を「未病」という。

近年よく聞かれるようになった言葉だが、出典は中国最古の医学書『黄帝内経』だそうだ。

また、健診など医師の前では正常だが、日常生活の場で異常が生じる(またはその逆の)「仮面病」というのもある。

たとえば、朝の目覚めぎわだけ血圧が上がる早朝高血圧、逆に医師の診察のときだけ血圧が上がる白衣高血圧、といった仮面高血圧などが、それだ。

こうした仮面病を正しく診断するためには、病院だけではなく、時間軸に沿った一日中の体の状態をみなければいけない。

病気になってからのリハビリテーション(再び以前の生活状態に戻すこと)には多くの困難が伴う。

病気になる前の未病や仮面病を、時間医学の方法論で早く見つけて、現在のハビリテーション(生活に適した状態)をプリザーブ(保つ)する。

「いわばプリハビリテーションの医学が、フィールド医学の考え方です」

と、大塚邦明・東京女子医大教授は話した。

「実際に生活をしている家庭の中に入ってこそ、診断と治療の正しい評価ができる。これがフィールド医学の考え方です」
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