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時計遺伝子 [医学・医療・雑感小文]

 時計遺伝子

地球上のすべての生物は、体の中に時計のような機能を持っている。

生体時計、生物時計、体内時計などと呼ばれるその機能の中枢(親時計)は、脳の視床下部の視交叉上核というところにある。

そこからオーケストラの指揮者のように、全身約60兆個の細胞で回っている分子時計(子時計)に信号を送って、自律神経やホルモンの働き、睡眠のリズム、食事のリズム、寒い暑いといった外界の環境因子への対応などを演出している。

時計細胞の中には6個の時計遺伝子があり、それぞれ異なる働きをしている。

その一つのビーマルというのは、ほかの5個の時計遺伝子とは違って、休息しているときに活性化される。

そして、脂肪酸の合成や糖質の輸送などエネルギーの蓄積を促進する。

寝る前に食べると肥るのは、ビーマルが活性化し、脂肪細胞が増えるからだ。

クロックという時計遺伝子に異常が生じると、中性脂肪やコレステロール、血糖が増え、血圧が上がり、メタボリック症候群になることが、ネズミの実験でわかった。

こうしたことから予想できることは、時計遺伝子に異常が生じ、生体リズムが狂った人は、肥満、高血圧などさまざま生活習慣病になりやすい。

明日は、生体リズムを守るための養生訓を─。
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