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塩と血圧 [医学・医療・雑感小文]

塩と血圧

梅雨の最中に所用があって、田舎の家に帰ったときのこと。

ぬれ縁の端をナメクジがはっていた。

なつかしいものを見て、子どものころのいたずらを思い出した。

食塩をかけるとみるみる小さく縮んだ。

食塩の成分のナトリウムは、水分を呼び寄せる性質があるから、ナメクジの体液(水分)を吸い出してしまうわけだ。

いや、自分でもジジイのすることじゃないと思う。

ところで、人間の血管の中にナトリウムが入ると、周囲の体液が血管内に移入する。

つまり血液の量が増える。増加した血液を送り出すため、心臓は大きく収縮と拡張を繰り返す。

同時に交感神経が働いて血管を収縮させるので、血圧が高くなる。

しかし、誰もがそうなるわけではない。

高血圧の大半を占める本態性高血圧のうち、食塩の過剰摂取が原因になるのは1割くらいといわれる。

食塩を取り過ぎなくても高血圧になる遺伝因子を持っている人も多いし、食塩をいくら取っても高血圧にならない人も多い。

とはいえ、食塩の過剰摂取は、体にさまざまによくない。ひかえよう。
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