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水を飲もう [医学・医療・雑感小文]

水を飲もう

夏場、特に重要な心得は水分の補給だ。

のどが渇いたらすぐ水を飲もう。
夏、29℃の室内では、じっとしていても1日約3㍑(1時間124cc)も発汗する。

日盛りの道を1時間歩くと約500cc、ジョギングをすると倍の約1㍑、汗をかく。

つまりそれだけ体内から水分が失われる。

体の中の水分は、体温の調節、全身の組織への栄養と酸素の供給、組織からの老廃物の排出などの役目を果たしている。

体重の2~3%に相当する水分が失われると、体温上昇が目立ちはじめ、循環機能に影響が出る。

汗をかいたとき、それと同量の水を飲まないと、脱水状態を招き、体温が上がり、体力を消耗する。

ひどい場合は熱中症になり命にかかわる。

そこまでいかなくても、汗をかき、尿が濃くなると、尿路結石(腎臓結石、尿管結石、膀胱結石)ができやすい。

尿酸の体外への排出が悪くなるから痛風発作も起こりやすい。

どちらも中高年の男性に特に多い病気である。

ゴルフのときコースへ出る前などは忘れずに水を飲んでおくべきだ。

炎天下、のどをカラカラにしながら(そのほうがあとのビールがうまい、などと言って)プレイに励むなど生命知らずの蛮勇といわねばならない。

かつては運動中に水を飲むと、胃がだぶついて呼吸活動に影響し、競技のリズムが狂うと、水分摂取を禁じる指導者が多かった。

しかし、運動によって失われた水分は、運動中に補給したほうが、そのあとの運動能力が向上することが、現在のスポーツ医学では証明されている。

体内の水分が足りなくなると、普通はのどの渇きを覚えるが、激しい運動中は興奮や緊張で渇きを感じないことがある。

長時間運動をするときは、あらかじめ水を飲んでおくべきだ。

朝の起き抜けにジョギングやウォーキングをする習慣の人も多いし、夏休みには早起きのラジオ体操の会も開かれる。

そんなときは必ずコップ1杯の水を飲んで、家を出よう。

 注意! 

人によっては水が「毒」になることもある。

たとえば腎炎の急性期とか、人工透析を受けている人などは、水分の摂取は厳重に制限される。

ご病人は主治医の注意をよく聞いてください。
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