引っぱるな! [医学・医療・雑感小文]
引っぱるな!
甲子園の熱闘をテレビ観戦していて、子どものころの草野球を思い出した。
いつもライトで9番だった。
めったに飛んできたことのないフライをとりそこねて突き指したことがあった。
ベソをかいたら、セカンドのトシローが、タイム! と叫び、駆け寄ってきて、いためた指を引っぱってくれた。
あのころの(もしかしたら、いまでも)突き指は引っぱるものだった。
あの〝応急処置法〟はどこから生まれたのだろう。
たぶん、「指を突いたのだから縮んだのだろう。引っぱってやれば元に戻るだろう」と単純に考えたのだろう。
だが、突き指を引っぱると、かえって症状を悪化させることが多いと、整形外科医は注意している。
突き指には、ねんざ、打撲、脱臼(きゅう)、靱帯(じんたい)の断裂などさまざまな傷害が含まれている。
たいていは軽いねんざか、打撲だからほっておいても大丈夫だ。
大丈夫でないのは、指先を伸ばす腱(けん)が切れたり、脱臼したり、靱帯が切れたりしたときだ。
そういう状態の指を引っぱるとどんなことになるか。
説明するまでもあるまい。
突き指、引っぱるな!
甲子園の熱闘をテレビ観戦していて、子どものころの草野球を思い出した。
いつもライトで9番だった。
めったに飛んできたことのないフライをとりそこねて突き指したことがあった。
ベソをかいたら、セカンドのトシローが、タイム! と叫び、駆け寄ってきて、いためた指を引っぱってくれた。
あのころの(もしかしたら、いまでも)突き指は引っぱるものだった。
あの〝応急処置法〟はどこから生まれたのだろう。
たぶん、「指を突いたのだから縮んだのだろう。引っぱってやれば元に戻るだろう」と単純に考えたのだろう。
だが、突き指を引っぱると、かえって症状を悪化させることが多いと、整形外科医は注意している。
突き指には、ねんざ、打撲、脱臼(きゅう)、靱帯(じんたい)の断裂などさまざまな傷害が含まれている。
たいていは軽いねんざか、打撲だからほっておいても大丈夫だ。
大丈夫でないのは、指先を伸ばす腱(けん)が切れたり、脱臼したり、靱帯が切れたりしたときだ。
そういう状態の指を引っぱるとどんなことになるか。
説明するまでもあるまい。
突き指、引っぱるな!
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