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湿潤療法 [医学・医療・雑感小文]

湿潤療法

日常的なケガ─切り傷、すり傷は、傷口を消毒液で消毒した後、薬を塗って、ばい菌が入らないようガーゼを当て、包帯を巻く。

─というのは昔の常識。

今は水で洗って被覆材(バンドエイド・キズパワーパッドなど)を当て、ばんそうこうで固定する。

モイスト・ヒーリング(湿潤療法)という。「消毒とガーゼは、傷が自然に治ろうとするのを妨げる」のだそうだ。

以前は、キズやヤケドや床ずれなどの治療は「開放した状態で乾燥させる」のがベストと信じられていた。

1962年、乾いたキズ面よりも、キズをぴったり覆った湿ったキズ面のほうが早くきれいに治ることが、実験で証明された。

しかし、その湿潤療法が普及するのに半世紀もかかった。

「いわゆる〝習慣の奴隷〟というやつで、新しい提言がなかなか受け入れられなかったのです」

と、塩谷信幸・北里大名誉教授(形成外科)。

繰り返す。

家庭で治せるようなキズは、水道の水でよく洗い、被覆材で覆うのが一番。

被覆材の用意がなかったら、台所のラップを使えばよい。
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