昭和天皇の健康法 [医学・医療・雑感小文]
ほどほど健康法
健康のためには日常習慣的に運動すべきだが、激し過ぎる運動は逆効果だし、長続きしない。
それで思い出す挿話がある。
昭和天皇の晩年。
宮中のお茶の会に招かれた福田一衆議院議長が、
「陛下は大変にお元気なようですが、なにか健康法はおありですか」とたずねた。
天皇はじーっと考えるふうだったが、
「別に健康法はないけど、ものごとほどほどということではないか」と巧みにかわされた。
あとで富田朝彦宮内庁長官に聞いたところ、
「いろいろとご自分に合うように気をつけておられるが、陛下が『健康のためにこうしている』とおっしゃると、国民がそれをまねして効果が上がらなかった、ということになる恐れがあるから、言われないのではないですか」ということだった。(岩見隆夫著『新編戦後政治』による)
聖慮の深さのうかがえる話だが、「ほどほどということ…」は国民ひとしくまねをしたい健康法の真髄だろう。
では、なにがいいか。
多くの医師に健康法をたずねると、たいてい「歩いている」という答えが返ってくる。
健康のためには日常習慣的に運動すべきだが、激し過ぎる運動は逆効果だし、長続きしない。
それで思い出す挿話がある。
昭和天皇の晩年。
宮中のお茶の会に招かれた福田一衆議院議長が、
「陛下は大変にお元気なようですが、なにか健康法はおありですか」とたずねた。
天皇はじーっと考えるふうだったが、
「別に健康法はないけど、ものごとほどほどということではないか」と巧みにかわされた。
あとで富田朝彦宮内庁長官に聞いたところ、
「いろいろとご自分に合うように気をつけておられるが、陛下が『健康のためにこうしている』とおっしゃると、国民がそれをまねして効果が上がらなかった、ということになる恐れがあるから、言われないのではないですか」ということだった。(岩見隆夫著『新編戦後政治』による)
聖慮の深さのうかがえる話だが、「ほどほどということ…」は国民ひとしくまねをしたい健康法の真髄だろう。
では、なにがいいか。
多くの医師に健康法をたずねると、たいてい「歩いている」という答えが返ってくる。
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