半身浴起原 [雑感小文]
半身浴起原
ノーベル物理学賞の益川敏英博士が、「六つのクォークモデル」を思いついたのは、風呂の中だった。
湯につかりながら考えあぐね、「四つのクォーク」をあきらめようと立ち上がった瞬間、「六つならいける!」とひらめいた。
博士は、時間を決めて行動するのが好きな人で、出勤は毎朝午前8時2分、風呂に入るのは午後9時36分と決めていると、新聞で読んだ。
風呂から上がる時間は記されてないが、風呂の中で考えごとをするのだから、カラスの行水ではないだろう。
半身浴の長風呂ではないだろうか。
ところで、この半身浴という語、今は誰でも知っていて、「広辞苑」第六版にも収録されたが、27年前にできた新語である。
当時、「冷えとり健康法」を提唱していた進藤義晴医師の、「冷えをとるにはみぞおちから下をぬるい湯に長時間つけるのがよい」という入浴法(進藤医師は「腰湯」と表現)を、雑誌『壮快』1989年3月号で「万病に効く半身浴」と紹介したのが、このコトバが活字になった最初だ。
ノーベル物理学賞の益川敏英博士が、「六つのクォークモデル」を思いついたのは、風呂の中だった。
湯につかりながら考えあぐね、「四つのクォーク」をあきらめようと立ち上がった瞬間、「六つならいける!」とひらめいた。
博士は、時間を決めて行動するのが好きな人で、出勤は毎朝午前8時2分、風呂に入るのは午後9時36分と決めていると、新聞で読んだ。
風呂から上がる時間は記されてないが、風呂の中で考えごとをするのだから、カラスの行水ではないだろう。
半身浴の長風呂ではないだろうか。
ところで、この半身浴という語、今は誰でも知っていて、「広辞苑」第六版にも収録されたが、27年前にできた新語である。
当時、「冷えとり健康法」を提唱していた進藤義晴医師の、「冷えをとるにはみぞおちから下をぬるい湯に長時間つけるのがよい」という入浴法(進藤医師は「腰湯」と表現)を、雑誌『壮快』1989年3月号で「万病に効く半身浴」と紹介したのが、このコトバが活字になった最初だ。
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