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ありがたい不自由 [医学・医療・雑感小文]

 ありがたい不自由

 家庭用計量計測機器メーカーのタニタが、日本人の健康づくりに貢献した個人または団体を顕彰する「タニタ健康大賞」の2007年度の受賞者は、聖路加国際病院の日野原重明先生だった。
 
日野原先生は、早くから予防医学の重要性に着目、いわゆる「成人病」は、生活習慣の影響が大きいのだから「習慣病」と呼ぼうと提唱した。

 1978年のことで、厚生省(現厚生労働省)が、成人病を「生活習慣病」と改称したのは1996年である。

 そうした施策の転換に対する貢献、終末期医療の普及、医学・看護教育への尽力、そして96歳の現在も、医師としての活動を続けていることなどが、「タニタ賞」贈呈の理由だった。

   贈賞式の会場で、先生の若さの秘密をたずねた。

「戦中、戦後の粗食が、私の体に動脈硬化をつくらなかった。

 過剰な脂肪や糖分を取らなかったおかげで、いま健康でいられる。

 ずいぶん不自由な生活だったが、〝ありがたい不自由〟だったわけです。

 それから、若い友人、学生たちとのつきあいが多く、エネルギーを与えられている。

 それも幸せなことです」
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