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OL三重苦は循環症候群 [医学・医療・雑感小文]

 OL三重苦

 パソコン作業が1日8時間を超える若い女性の7割が冷え、肩こり、眼精疲労に悩んでいる。

 先年、参天製薬が首都圏と関西在住の20~30代女性400人に「現在悩んでいる体の症状とその対策」を聞いたインターネット調査の結果だ。

 冷え78%、肩こり77%、眼精疲労72%、肌荒れ71%と7割を超え、むくみ58%、腰痛56%、ドライアイ50%も半数以上にのぼった。

 パソコン使用時間が増えるほど症状の数も重積し、1日1時間未満の女性は平均5・5個だが、1日8時間以上の女性では平均7・1個に達した。

 なかでも肩こり86%、眼精疲労86%、冷え84%が突出し、三大症状であることが分かった。

 三症状の併発率を作業時間別に比較すると、1日8時間以上では、三症状すべてに悩む女性が68%を占めた。

 肩こりと眼精疲労には目の周りや首筋から肩にかけての血液循環が、冷えには手足などの末梢の血液循環が深く関与している。

 三症状は、パソコン長時間作業女性の「循環三重苦」といえるようだ。

 それにしても、なぜ男性の調査はしなかったのだろう?
 
 循環症候群

 パソコン長時間作業女性の7割が肩こり、眼精疲労、冷えの〝三重苦〟に悩んでいる。

 これらに共通して伴うのは局所的な血液循環の低下だ。

 これを「循環症候群」と呼ぼう、と御茶の水・井上眼科クリニックの井上賢治院長は話した。

「女性は自律神経やホルモンのバランスの乱れなどから、冷えをよく訴えますが、西洋医学には冷えの概念がありません。

 冷えの原因は複合的なので、疾患や症状の原因を特定し、対応する西洋医学の方法論になじまないためでしょう。

 冷えを循環症候群として捉えると、解決のヒントが得られるのではないでしょうか。

 パソコンの画面を固まった姿勢で長時間見続ければ、眼、肩だけでなく、足先などの末梢の血液循環が低下するのは当然です。

 眼精疲労や肩こりへの対処法が、ひいては冷えの解消法にもつながると考えられます。

 眼精疲労の対策は、まず眼鏡やコンタクトレンズの度が適正かどうかのチェックを眼科でしてください。

 作業中はときどきパソコンから目を離して目を休ませ、目薬をさすことが効果的です」

 眼精疲労と肩こりへの対処法が、冷えの解消にも通じるという眼科医、井上賢治先生の話のつづき─。

「パソコンの画面を見続けている状態はまばたきが減り、ドライアイを招きやすいのですが、目薬は涙を補充し、ドライアイを防ぎ、必要なビタミンなどを眼に補ってくれるのに加えて、目薬をさす行為自体が眼の休養になります。

ところが、調査では眼精疲労がありながら、目薬をさす習慣をもつ人が半数以下にとどまっているのは残念なことです。

 目薬をさすときには首や肩を動かしますので、肩こりの予防にもなります。

 一方、1日8時間以上パソコンに向かう女性の3人に1人が、肩こり対策として仕事の合間にストレッチを行っていますが、こうした軽めのエクササイズやマッサージ器などを用いることは、肩こりのみならず、眼の休養にもなり、眼精疲労の緩和にもつながります。

 このように肩こり、眼精疲労、冷えを別々の症状ではなく、循環症候群として一体的に捉え、アイケアやエクササイズなど複合的に対処するのが、賢明な方法といえます」

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