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インフルワクチン効果は? [医学・医療・雑感小文]

「インフルワクチン効果は25%」米で分析結果

米疾病対策センター(CDC)は2月15日、今シーズンに米国で最も多くの患者をもたらしたH3N2型のインフルエンザウイルスに対するワクチンの予防効果は、25%にとどまるとの分析結果を明らかにした。

米国では、例年を大幅に上回る規模でインフルエンザの感染が拡大しているが、その一因としてワクチンの効果の低さが指摘されていた。

今回の分析結果はそれを裏付けるものとなった。

発表されたワクチンの効果は今シーズンの中間データに基づき推定されたもの。

ワクチンの効果分析に関する報告書は、米国での今シーズンのインフルエンザの概況に関する報告書とともに「Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)=罹患率及び死亡率週別報告書」2月16日号に掲載された。

MMWRは米国疾病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)が毎週報告している感染症情報。

米国各地でどの疾病がどの程度発生しているかといった詳しい内容を迅速に知ることができる貴重な情報源であるとともに、重大な健康危機が生じた際も的確に対応するために大きな役割を果たしている。

CDCはアメリカ合衆国ジョージア州アトランタにある保健福祉省所管の感染症対策の総合研究所。

MMWRによると、今シーズンに流行した全ての型のインフルエンザに対するワクチンの効果は36%、今シーズンに大流行しているH3N2型(A型インフルエンザウイルスの亜型の一つ)に対するワクチンの効果は25%と推定された。

一方、2009年に大流行し、その後も毎シーズン感染が報告されているH1N1型に対しては67%、B型インフルエンザに対する効果は42%と推定された。

6カ月以上8歳未満の小児では、すべての型のインフルエンザウイルスに対するワクチンの効果は59%と推定された。

米国以外にも、H3N2型ウイルスに対するワクチンの効果が低かったために、インフルエンザによって大きな打撃を受けている国がある。

たとえば、オーストラリアではワクチンの効果は10%程度であったと推定されているほか、カナダでもその効果は10~20%だったと報告されている。

今シーズンは、ワクチンの製造時に予測されたウイルス型と実際に流行したウイルス型との一致率が低かったが、今後はワクチンによる効果が期待できるH3N2型以外のウイルスの感染が広がる可能性があることから、CDCは「ワクチンをまだ接種していない人は、今からでも接種してほしい」と呼びかけている。
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