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寿命が10年延びる! [健康短信]

健康的な生活習慣で寿命が10年延長
米国成人12万人の調査


 米ハーバード公衆衛生学校のYanping Li氏らは、2つの全国調査の参加者を対象に健康的な生活習慣が米国人の健康と寿命に及ぼす影響を検討した結果を「Circulation」(2018年4月30日オンライン版)で発表した。

 健康的な5つの生活習慣を継続した人は、これらの生活習慣を継続しなかった人よりも10年以上寿命が延長したという。

 34年間にわたって追跡

Li氏らは、1980~2014年Nurses' Health Study(看護師の健康調査)
に参加した女性7万8,865人と、1986~2014年Health Professionals Follow-up Study(
:健康専門家のフォローアップ研究)に参加した男性4万4,354人を対象に、健康的な生活習慣〔低リスクライフスタイルスコア(0~5点)〕と死亡との関係を検討した。

健康的な5つの生活習慣は、

①健康的な食習慣(野菜、果物、ナッツ、全粒穀物、多価不飽和脂肪酸、ω3脂肪酸は1日の推奨量を摂取、赤身肉・加工肉、糖添加飲料、トランス脂肪酸、ナトリウムの摂取量を制限)

②禁煙

③1日30分以上の中等度~強度の身体活動

④正常体重の維持(BMI18.5~24.9)

⑤適度の飲酒(女性5~15g/日、男性5~30g/日)

―の遵守とし、各項目を1点として合計点(低リスクライフスタイルスコア)を算出した。

糖尿病、がん、心筋梗塞などの家族歴を含む交絡因子の情報も入手した。

交絡因子= 調べようとする因子以外の因子で、病気の発生に影響を与えるもの。

例えば、飲酒とがんの関連性を調べようとする場合、調べようとする因子(飲酒)以外の因子(喫煙など)ががんの発生率に影響を与えているかもしれない。

34年間(中央値:女性33.5年、男性27.2年)の追跡期間中に4万2,167例の死亡(がん死1万3,953例、心血管疾患死1万689例)が確認された。

全死亡のリスクが74%低下

低リスクライフスタイルスコア0点群に対する5点群のハザード比(HR)は全死亡が0.26、がん死が0.35、心血管疾患死が0.18だった。

5つの低リスクライフスタイル因子を遵守しなかった場合の人口寄与リスク(PAR)は全死亡が60.7%、がん死が51.7%、心血管疾患死が71.7%だった。

五つの低リスクライフスタイル因子を1つも遵守しなかった場合、

女性の平均寿命は79.0歳、50歳時の平均余命は29.0年、

男性ではそれぞれ75.5歳、25.5年と推測された。

一方、5つの低リスクライフスタイル因子を全て遵守した場合、女性では93.1歳、43.1年、男性では87.6歳、37.6年と推測された。

低リスクライフスタイルスコア0点群に対する5点群の50歳時における平均余命は、女性で14.0年、男性で12.2年延長した。

Li氏らは、「米国成人では健康的な生活習慣を行うことにより若年死を著しく減少させ、平均余命を延長できることが分かった。

健康的な食品の流通や社会環境を整備するための政策を強化し、健康的な食習慣や生活習慣を支持、促進を図ることで、米国と他の先進国との平均余命の差を縮められる可能性がある」と述べている。
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