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食事と脳、関係あり?なし? [健康短信]

質の高い食事が脳を大きくする?

 脳機能を明敏に保つためには、食事内容を見直すのがよいようだ。

 オランダの研究で、野菜、果物、ナッツ類、魚が豊富な食事を取っていた人は、栄養が不十分な食事を取っていた人に比べて、脳のサイズが大きいことが明らかにされた。

 研究の責任著者で、エラスムス大学メディカルセンター教授のMeike Vernooij氏は、

「健康的な食事を続けることは、高齢者が思考力や記憶力といった認知機能を維持し、増強するために有用な可能性がある」と述べている。

 この研究結果は「Neurology(神経学)」オンライン版に掲載された。

 今回の研究「The Rotterdam Study(ロッテルダム研究)」では、研究開始時点で45歳以上であった4213人(平均年齢66歳)を対象とした。

 参加者には、約400種類の食品が記載された質問票を用いて、最近1カ月に食べた食品の種類と量を記入してもらい、オランダ健康審議会による食事ガイドラインに基づいた0~14のスコア(14が最も健康的)で食事の質を評価した。

 平均スコアは7であった。

 さらに、脳MRI検査を行い、参加者の脳容積を測定した。

 結果、高血圧、身体活動、喫煙など、脳容積に影響を及ぼす他の因子を考慮して調整した解析でも、食事の質が高いほど脳容積が大きいことがわかった。

 最も健康的な食事を取っていた人は、最も不健康な食事を取っていた人に比べて、脳の容積が約2mL大きかった。

 Vernooij氏によると、加齢とともに認知機能が低下するリスクが高まることが知られており、全脳容積は1歳年を取るごとに3.66mL減少することが分かっているという。

 つまり、2mLという脳容積の差は約6カ月分の老化に相当すると、同氏は説明している。

 ただし、今回の研究では、因果関係は明らかにされていない。

 質の高い食事が脳に良い理由としては、今回の調査で健康的な食事をしていた人たちは、脳が発達する若い時期から十分な栄養を摂取していた可能性が考えられるという。

 米アルツハイマー病協会(AA)理事のJames Hendrix氏は、健康的な食事により全身の血流もよくなると指摘している。

心臓に良いものは脳にも良い。 心臓がよく動いていて脳に十分な血液を送ることができていれば、脳の機能もより向上する。

 また、アルツハイマー病の原因とされるアミロイドβやタウたんぱくを除去するためには、脳の血流が良好でなければならない」とも述べている。
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