SSブログ

若さの分かれ、細胞の内と外の水 [健康短信]

 老け具合は体内の水分の減りぐあいの差

 七十過ぎても、みずみずしい肌の張りを失わぬ人もいれば、五十をいくらも出てないのに、すでに老人の風貌になりかけている人もいる。

 その差は体内の水分の減りぐあいの差だといってもいいようだ。

 成人男子では体重の60%が水分だが、これを細胞の中と外でみると、細胞内液のほうが多く体重の約40%だ。

 高齢者ではこれが約30%に減る。

 年をとって皮膚にしわができる原因の一つは、細胞内液が減って、皮下組織が委縮するためだ。

 細胞内液では、カリウムが主なイオン(電気をもつ原子)で、細胞外液ではナトリウムが主なイオンだ。

 高齢になって、細胞内液が減少してくると、カリウムの量も減ってくる。

 老化現象の一つとして、必ず認められるのが、カリウムの欠乏だ。

 反対にナトリウムは過剰になり、細胞の中にまでナトリウムが入ってくるようになる。

 すると、神経系と筋肉の異常症状(意識障害、筋肉のけいれん、まひ、筋力の低下、しびれ・痛み)などが出てくる。

 このカリウム欠乏・ナトリウム過剰の原因の多くは、体内の水分が少ないことだ。

 若さの水

 老人ホームに送られてきた患者に、体液の異常ではないかと、カリウムを多く含む輸液(点滴による体液の補給)をしたら、体が元気になり、計算能力など脳の働きもよくなったと、英国の医師が報告している。

 なぜ、年をとるにつれて体液(体内の水分)がへってくるのか。次のような理由が考えられている。

 ①年をとると、細胞の働きが低下し、細胞内の水分が減る。

 ②年をとると、体の新陳代謝が衰えてくるため体の中でできる水の量がへる。
 
 ③年をとると、じん臓の働きが低下し、水分の再吸収の効率が悪くなり、薄い尿がたくさん出るようになる。

 このように細胞内の水分も、体の中でつくられる水分も減ってしまうのに、体の外へ出ていく水分は逆にふえる。

 体内の水分が不足してくるのは当然の現象といえる。

 その水分の不足が老化をさらに進めることになるのだから、これにブレーキをかけるには、日常、水分を十分にとらなければいけない。

 水はまさに百薬の長。若さと健康を保つためにも水を上手に飲みたい。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

要注意、夏ゴルフ心がつくる病気 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。