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受診と知性 [医学・医療・雑感小文]

 受診と知性

子宮頸(けい)がんの99%はヒトパピローマウイルス(HPV)が原因だ。

カナダの調査だが、女子学生が大学に入学した時点のHPV保有率は10%程度だが、2年、3年と進むにつれ、半数近くが一過性にHPVを保有することがわかった。

性交渉が始まれば、感染するのは当たり前のウイルスなのだ。

HPVのうち、がん化するタイプは特定されている。

感染した女性の9割は自然治癒し、持続感染になった10~40%のごく一部に前がん病変ができ、そのまた一部の人だけが子宮頸がんになる。

つまり子宮頸がんは、がんになる前に見つけることができるわけで、これが子宮頸がんの大きな特徴だ。

ところが、子宮頸がん検診の受診状況を見ると、自治体検診を受けた人が14%、企業検診が8%、外来や人間ドックを自主的に受けた人が8%程度。約70%の女性は検診を受けていない。

「この7割の中に失わなくてもいい命を失っている人がいる。これが日本の現状です」と専門医の宮城悦子先生。

知的な女性は受診率が高いそうだ。
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