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U字形死亡率 [医学・医療・雑感小文]

 U字形死亡率

 血液中のコレステロールは少ないほどよいというのは、大誤解だ。

 コレステロールが体に不足すると、肺炎や結核などの感染症にかかりやすくなるし、血管の壁が弱くなって破れる脳出血を起こしやすくもなる。

 8000人の男性を9年間、追跡調査したアメリカの研究で、心臓病はコレステロール値が高いほど多く、がんはコレステロール値が低いほど多いことが明らかにされている。
 
脳卒中の発症が最も低くなるのは、総コレステロール値240~260㍉㌘(血液1㌥㍑中)であることもわかった。

 同じような結果は、内外の他の研究でも確かめられている。

 それをグラフにすると、多すぎるほうと少なすぎるほうの両端に死亡率が高く、中くらいの人は低い、U字形になる。

 なぜ、体にコレステロールが少なくなると、がんになりやすいのか。

 コレステロールが少ないと、がんを予防するのに役立ついくつかの栄養素も不足することになるからではないか、細胞が老化しやすく、がん化しやすくなるのではないか─といわれている。
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