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悪い知らせを伝えるスキル [医学・医療・雑感小文]

 SPIKES

 医療の理想は─というよりも、本来あるべきかたちは、医師が患者の声に耳を傾け、必要な情報を提供し、その患者に最も適した治療を行うことにある。

 とりわけ、がんのような深刻な病気のばあい、それが強く望まれる。

 医師の告知の仕方によっては、患者が大きなダメージを受け、治療する気力をなくしてしまうこともあるからだ。
 
患者に悪い知らせを伝えるのは、医師として避けては通れない難しい仕事の一つだ。

 1990年代にアメリカのがん治療の現場で、提唱されたのが、SPIKES(スパイクス)というコミュニケーション・スキルだ。

 S=面談のための適切な環境を設営(セッティング)し、

 P=患者の話をよく聞き、病気や治療に関する患者の認識(パーセプション)を知り、

 I=患者がどこまで知りたいか把握(インビテーション)し、

 K=診療の情報・知識(ノゥリッジ)を提供、

 E=患者の反応に共感(エンパシー)を示し、

 S=診療の計画・方針(ストラテジー)を提示する。

 ─という情報伝達の方法を体系的にまとめたものだ。
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