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ハチミツの毒 [医学・医療・雑感小文]

ボツリヌス症

何年か前の話だが…。

宮城県内の0歳の男児が、自宅の井戸水から感染したとみられる「乳児ボツリヌス症」を発症した。

厚労省は、乳児に与えるミルクや水は、水道水か水質基準を満たす井戸水などを使うよう都道府県に通知した。

同症は、1歳未満の乳児の腸内に入り込んだボツリヌス菌の芽胞が、発芽して増殖、毒素を出すことで発症する。

全身の筋力低下、呼吸困難、呼吸停止などの症状があらわれ、ひどい場合には死亡する。1歳以上だったら腸内細菌が芽胞の発芽・増殖をさまたげるから大丈夫だ。

乳児ボツリヌス症の感染源としてよく知られているのはハチミツ。

過去20年間で報告された乳児ボツリヌス症は20例。

確認できた12例の感染源はすべてハチミツだった。

以前、厚生省研究班が行った調査では、輸入、国産ハチミツ512検体のうち27検体(5・3%)から芽胞が見つかった。

井戸水が感染源とされた報告は世界でもないそうだ。

酸素を嫌う嫌気性細菌のボツリヌス菌は、土の中や、海、湖沼、川などの泥の中にすんでいる。

井戸水にいても不思議はない。
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