白菜の三徳 [医学・医療・雑感小文]
白菜の三徳
小さな幸 白菜鍋に沸騰す 今泉荻泉
寒夜にうれしい鍋に欠かせないのが、白菜。
白菜に多く含まれる「軟繊維」は、一部が体内で消化される繊維質なので、胃腸のぜん動を促し、便通をよくする。
葉質も柔らかく、お年寄り向きの最良の野菜といえる。
白菜の栄養的特徴で最も大きな一つは、ビタミンCが比較的豊富なことだ(100㌘中約20㍉㌘=ニラと同量)。
漬物にしてもほとんど失われない。
が、ビタミンCは、熱に弱い。
鍋物のときはぐつぐつ煮ないで、しんなりとなった半煮えを食べるとよい。
ビタミンCは、風邪を防ぐ、がんのリスクを少なくする、血中コレステロール値を下げる、アレルギーを抑えるなどさまざまな作用が知られている。
白菜に含まれるたんぱく質は、アミノ酸のバランスのよくとれた良質のものだが、量はあまり多くない。脂肪や糖質もごく少量だ。
つまり白菜も他の野菜同様、いくら食べても肥満の心配は要らない。
洗ひ上げて白菜も妻もかがやけり 能村登四郎
小さな幸 白菜鍋に沸騰す 今泉荻泉
寒夜にうれしい鍋に欠かせないのが、白菜。
白菜に多く含まれる「軟繊維」は、一部が体内で消化される繊維質なので、胃腸のぜん動を促し、便通をよくする。
葉質も柔らかく、お年寄り向きの最良の野菜といえる。
白菜の栄養的特徴で最も大きな一つは、ビタミンCが比較的豊富なことだ(100㌘中約20㍉㌘=ニラと同量)。
漬物にしてもほとんど失われない。
が、ビタミンCは、熱に弱い。
鍋物のときはぐつぐつ煮ないで、しんなりとなった半煮えを食べるとよい。
ビタミンCは、風邪を防ぐ、がんのリスクを少なくする、血中コレステロール値を下げる、アレルギーを抑えるなどさまざまな作用が知られている。
白菜に含まれるたんぱく質は、アミノ酸のバランスのよくとれた良質のものだが、量はあまり多くない。脂肪や糖質もごく少量だ。
つまり白菜も他の野菜同様、いくら食べても肥満の心配は要らない。
洗ひ上げて白菜も妻もかがやけり 能村登四郎