危険な誤解 [医学・医療・雑感小文]
危険な誤解
大豆には女性ホルモン様の働きをするイソフラボンが含まれている。
心臓病、骨粗しょう症、乳がん、前立腺がんを防ぐのに効果的だ。
ところが、大豆イソフラボンを凝縮したサプリメントを、女性が大量に取ると、子宮内膜が厚くなる。
厚生労働省は、「妊婦、授乳中の女性、乳幼児、小児は、大豆イソフラボンを凝縮した錠剤やカプセル、粉末などを摂取しないこと」という指針を発表した。
大豆食品を敬遠する人がどっと増えた。
よくないのはサプリメントの大量摂取。
ダイズそのものまで嫌うのは、危険な誤解だ。
「豆乳や納豆などの大豆食品は、妊婦や子どもにも大切な栄養源。これまで通りたくさん食べてほしい」と、厚労省も栄養学の専門家も勧めている。
長寿食の研究で世界的に有名な家森幸男・京都大学名誉教授は、イソフラボンががんを抑える働きについて、
「がん細胞が広がるときは多くの血液を必要としますが、イソフラボンは、がんに向かって血管が育っていくのを抑える(すなわちがん細胞の増殖を抑える)ことが明らかにされています」と話している。
大豆には女性ホルモン様の働きをするイソフラボンが含まれている。
心臓病、骨粗しょう症、乳がん、前立腺がんを防ぐのに効果的だ。
ところが、大豆イソフラボンを凝縮したサプリメントを、女性が大量に取ると、子宮内膜が厚くなる。
厚生労働省は、「妊婦、授乳中の女性、乳幼児、小児は、大豆イソフラボンを凝縮した錠剤やカプセル、粉末などを摂取しないこと」という指針を発表した。
大豆食品を敬遠する人がどっと増えた。
よくないのはサプリメントの大量摂取。
ダイズそのものまで嫌うのは、危険な誤解だ。
「豆乳や納豆などの大豆食品は、妊婦や子どもにも大切な栄養源。これまで通りたくさん食べてほしい」と、厚労省も栄養学の専門家も勧めている。
長寿食の研究で世界的に有名な家森幸男・京都大学名誉教授は、イソフラボンががんを抑える働きについて、
「がん細胞が広がるときは多くの血液を必要としますが、イソフラボンは、がんに向かって血管が育っていくのを抑える(すなわちがん細胞の増殖を抑える)ことが明らかにされています」と話している。