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ヨモギの薬効 [医学・医療・雑感小文]

蓬(よもぎ)萌(も)ゆ 憶良旅人(おくらたびと)に亦(また)吾に   竹下しづの女

ヨモギは昔から日本人が最も愛好してきた野草だ。

ヨモギを詠んだ歌は万葉集や古今和歌集の中にいくつも探しだすことができる。

山上憶良も大伴旅人も早春の野にヨモギを摘み、ヨモギもちを食べたのだろう。

ヨモギは、草もちの材料としてだけでなく、薬用植物としても優れている。

お灸(きゅう)に使うモグサはヨモギの葉から作られるが、漢方では艾葉(がいよう)といい、止血、補血、鎮痛などの効能があるとされる。

ちょっとした傷はヨモギの葉をもんで張れば治る。

排便のたびに便器が真っ赤になるほどの切れ痔(じ)が、ヨモギ茶を飲み、その茶がらをよくしぼって薄いガーゼに包み、患部に当てていたら、1カ月ほどで出血が止まった症例があるそうだ。

これらはヨモギの葉緑素の効果と考えられるという。

ヨモギの葉緑素は、ほかのいろいろな緑葉植物の葉緑素に比べて効果が強力で、体内に入って速やかに作用する特徴を持っているそうだ。
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ブタ&ヨモギ&脂肪 [医学・医療・雑感小文]

ブタのえさにヨモギを混ぜると、肉が格段にうまくなるという話を聞いた。

肉の水分が少なく固くしまって、ヨモギを与えなかったブタと比べると、脂肪の厚さが平均して2%薄く、脂肪の融点(固体が液体になり始める温度)が6度も低かった。

脂肪の中の不飽和脂肪酸が増えたためらしい。

脂肪は、脂肪酸とグリセリンの結合体だが、バターやラードのような常温で固形の脂肪には飽和脂肪酸が多い。

一方、常温で液体の植物油には不飽和脂肪酸が多い。

ブタのラードも不飽和脂肪酸が多くなると、そのぶん溶けやすく、融点が低くなったわけだ。

ヨモギのエサの効果で、ブタは脂身が少なく、肉の味がよくなった。

ブタと一緒にしてはいけないが、ヨモギ葉のお茶を飲み続けてすっきりやせた女性がいるとも聞いた。

人気のウーロン茶には脂肪の吸収を抑制する作用があるが、ヨモギ茶は余分な脂肪を分解して体外に排せつする。

韓国では「やせるお茶」として常用されているそうだ。

無理なダイエットをしなくても自然にやせられると、漢方の専門医はいう。
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