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餅の消化 [医学・医療・雑感小文]

 餅(もち)も好き酒もすきなりけさの春 高浜虚子

 正月につきものの餅は、つきたてだとでんぷんがアルファ化(糊化=こか)して、消化がよい状態だが、冷えて固まると消化の悪い状態になる。

 煮たり、焼いたりして、熱をかけると、元のアルファ化に戻る。

 同じ糖質だが、餅よりもジャガイモやうどんのほうが消化は劣る。

 餅のでんぷんのアミロペクチンは熱を受けると分子がばらばらになり、だ液や膵(すい)液の消化酵素=アミラーゼの働きを受けやすくなるが、ジャガイモなどのでんぷんのアミロースは、枝分かれがなく規則正しく並んでいるので消化・吸収の速度が落ちるのだそうだ。

 消化がよいうえ、餅は米をすりつぶしてかさが小さくなっているため、腹に入りやすい。つい食べ過ぎて、太る。気をつけよう。

 餅と大根おろしを一緒に食べると、胃のもたれが防げる。
 
 大根のアミラーゼの効果だ。

 ビタミンCの補給にもなる。きな粉をまぶすと良質のたんぱく質が加わり、栄養のバランスがよくなる。

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