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雪を悲しむ [雑感小文]

 きょう5日は二十四節気の一つの小寒─寒の入り。

 20日の大寒を経て立春までの約1カ月が、寒だ。

「小寒の氷、大寒に解く」とは、大寒のほうが小寒よりも暖かい、物事が必ずしも順序どおりにはいかないことのたとえとか。

 1日の最低気温が零度以下になった日を「冬日」というが、東京ではひと冬に10日ほどしかない。

 北海道など北国のそれは約半年。

 1日の最高気温が零度以下の「真冬日」は、東京では明治以来たったの4回だが(最新は昭和42年2月)、北海道の各地では毎年、40日を超える。

 雪を花にたとえ、その美しさをめで、絵に写し、詩にうたうのは、雪の浅い国の人の楽しみ、

「我が越後のごとく年ごとに幾丈の雪を視ば何の楽しき事かあらん。

 雪のために力を尽くし財を費やし千辛万苦すること…」

 と江戸後期の文人、鈴木牧之は「北越雪譜」で歎いている。

「今年もまたこの雪の中にあることかと雪を悲しむは辺郷の寒国に生まれたる不幸というべし」。

 暖地に暮らす身をありがたいと思うべきだろう。

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寒中ご用心! [医学・医療・雑感小文]

 日増しに寒さがつのっている。

 寒冷ストレスをもろに受けて、血圧が上がる。

 脳卒中や心臓発作が怖い。

 寒さが血圧にどれくらい響くかは「寒冷昇圧テスト」でわかる。

 洗面器の4℃の水の中に片手を突っ込むと、1、2分間で血圧が20~50㍉も上がる。

 血管が収縮するからだ。

 最高血圧180㍉の人が50㍉も上がると、230㍉。

 急激な血圧上昇に耐え切れず、脳の血管が破れる脳出血を招きかねない。

 血圧が高い人は、寒暖差によくよく気をつけよう。

 暖かい部屋や車の中から外へ出るときは、こまめにマフラー、コート、マスクなどをつけよう。

 反対に暖かい所に入ったら、必ずコートを脱いで温度調節をはかるといった、細心の配慮を─。

 雪の日や寒風の吹く日は、てきめんに血圧が上がる。

 高齢者や壮年でも血圧の高い人は、不急不要の外出は避けよう。

 寒風に吹きさらされながらのジョギングなど、言うまでもない。

 風呂にもご用心。

 冷えた体でいきなり熱い湯に飛び込まないこと。

 血圧がぶれる。

 ぬるめの湯にゆっくり入ろう。

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