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アレルギーを解明した夫妻 [医学・医療・雑感小文]

 1日遅れの旧聞になりましたが、きのう2月20日は「アレルギーの日」でした。

 1966年のこの日、石坂公成・米デンバー小児ぜんそく研究所免疫部長(当時)が、共同研究者の照子夫人とともに発見した、IgE抗体に関する最初の発表を、全米アレルギー学会で行った。

 これを記念して、日本アレルギー協会が1995年にアレルギーの日と制定、その前後1週間(毎年2月17〜23日)をアレルギー週間としてさまざまな活動を行っている。

 アレルギーの症状は、体の外から侵入した異物(抗原)と、生体内にできた物質(抗体)の反応(抗原抗体反応)によって引き起こされる。

 アレルギー疾患で最も普通にみられる1型アレルギー(花粉症や気管支ぜんそくなど)の抗原─花粉、ダニ、カビ、ダイズ、ソバなど─に対してつくられる抗体が、IgE(免疫グロブリンE)であることを、石坂博士夫妻は突き止めた。

 IgE抗体の発見によって、世界のアレルギー医学とアレルギー疾患の診断・治療は飛躍的に進歩した。

 医学の基礎研究が、これほど短期間のうちに臨床医学に反映した事例は、前例がないといわれる。
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