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インフルエンザと心筋梗塞のイヤな関係 [医学・医療・雑感小文]

インフルエンザ感染で心筋梗塞リスクが上昇

インフルエンザ感染が急性心筋梗塞のリスクと関係することを示す研究結果が、カナダのグループにより米医学誌「ニューイングランドジャーナル」に発表された。

急性心筋梗塞は急性呼吸器感染症によって引き起こされることがある。

先行研究でインフルエンザと急性心筋梗塞との関連が示唆されているが、これらの研究ではインフルエンザ感染の検査法や研究デザインに問題があった。

同グループは自己対照ケースシリーズデザインを用いて、検査で確認されたインフルエンザ感染と急性心筋梗塞との関係を検討した。

(自己対照ケースシリーズ=ケース自身に対照となる期間を設定して比較する手法)

特異性が高い種々の検査法を用いて呼吸器検体のインフルエンザ感染を確認し、行政データからAMIによる入院を特定した。

呼吸器検体採取後の7日間をリスク期間、リスク期間前後のそれぞれ1年間を対照期間とした。

インフルエンザ検査の結果が陽性で、前後のそれぞれ1年以内に急性心筋梗塞による入院が確認された患者は364例であった。

このうち20例はリスク期間中の入院(1週当たりの入院20.0例)で、344例は対照期間中の入院(同3.3例)だった。

対照期間と比較したリスク期間の急性心筋梗塞による入院の発生率比は6.05であった。

7日目以降の急性心筋梗塞発症増加は認められなかった。

ウイルス検出後7日以内の急性心筋梗塞発症率比はB型インフルエンザが10.11、A型インフルエンザが5.17、RSウイルスが3.51、その他のウイルスが2.77であった。
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