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1日3食は必要ナシ? [医学・医療・雑感小文]

老けない身体を作る「食べ方」

人間(のみならず、生きものすべて)、食わなきゃ生きていられない。

だが、1日3度も食べることはない。

食べ方を見直そうと、「週刊女性PRIME / 2018年3月17日」が、提唱している。

以下、その全文。

和食離れが進む日本、老けない身体は食生活の見直しから!

「間違った情報に洗脳されている人が実に多い。

正しい食事の法則を知ることこそ若さと健康を維持する秘訣」と語るのは、細胞から元気になるための「細胞環境デザイン学」を独自に提唱する杏林予防医学研究所所長・山田豊文先生。

「肉や卵、乳製品などの高脂肪高タンパク食が推奨され、主食は白米や小麦粉など精製されたものばかり。

日常的に添加物たっぷりの加工品を食べる。

そんな食習慣が肥満や生活習慣病の増加に直結しているんです。

老けない身体作りを目指すなら、まず今の食生活の間違いに気づくことが重要です」

まずは今の自分の身体の状態を知ることから。思い当たる生活習慣にチェックを。

【体内年齢がわかるチェックリスト】

□1日3食以上、食べる
□おやつは欠かせない
□牛乳をよく飲む
□ファストフードをよく食べる
□外食が多い
□揚げ物など油っこい食べ物が好き
□朝食はパンとマーガリンが定番メニュー
□早食いであまりかまない
□パスタやラーメンなど麺類が好き
□甘いお菓子に目がない
□満腹になるまで食べてしまう
□毎日お肉を食べる
□清涼飲料水をよく飲む
□白いご飯やパンをたくさん食べる
□オリーブオイルはどれだけとっても太らないと思う
□生野菜をあまり食べない
□体調が悪いときは食欲がなくても食べるようにしている
□糖質制限をしている、またはしたことがある
□コレステロールは身体に悪いと思う
□健康のために塩分を控えている
□夜更かしして朝遅く起きるサイクルになりがち
□食べ物の好き嫌いが多く偏食
□体調を崩したらすぐに薬を飲む
□週3日以上お酒を飲む
□タバコを吸う
【診断】
0~5個:体内年齢30歳。身体を老けさせない、質のいい食生活を送れています。細胞に働く食べ方を続けて、若々しい身体をキープしていきましょう。

6~10個:体内年齢40歳。おおむね良好な食生活です。ときどき身体に悪いものを口にしているものの、それをカバーできる生活が身についているといえます。

11~15個:体内年齢50歳。よい習慣と悪い習慣が半々の状態。暴飲暴食を続けると、年齢とともに体内老化が進行します。意識して食生活を切り替えましょう。
16~20個:体内年齢60歳。ついつい甘いものや手軽な加工食品に手がのびがち。このままでは体内老化は加速するばかり。注意報発令中と肝に銘じましょう。

21~25個:体内年齢70歳。すでに身体が悲鳴をあげています。今の食生活では寿命を縮める危険度大。一刻も早く食生活を改め身体をレスキューすることが必要。

これが穀菜食の基本ルール

病気や不調を遠ざける食べ方の基本は、玄米を中心とした穀物+たっぷりの野菜からなる「穀菜食」。

これを実践するだけで、老化スピードは遅くなり若々しい心と身体を保てます。

■玄米ご飯+具だくさんのみそ汁が基本
●玄米ご飯
ミネラルや食物繊維など身体に必要な栄養が凝縮。毎日の主食を玄米に替えるだけで食事の質を上げられる。

●みそ汁
発酵食品のみそと旬の野菜で栄養の濃い一品に。また、大豆が原料のみそは大事なタンパク源であり、ミネラルも豊富。

●野菜&いも類
緑黄色・淡色・いも類多種類を食べよう。野菜は植物性の健康成分ファイトケミカルの宝庫。旬の新鮮な野菜を選んでとりたい。里いもやさつまいもなどのいも類には食物繊維が豊富で腸だけでなく全身の健康に役立つ。

●きのこ類
食物繊維やビタミンを多く含み、免疫力アップにも貢献してくれる。ほどよい食感があるため、よくかんで食べるにもつながる。

●果実類
ビタミンをはじめとする豊富な栄養を含む旬の果物。なるべく皮ごと食べるようにすると、よりたくさんの栄養を補給できる。

●海藻類
海藻類は、現代人が不足しがちなミネラルの宝庫。わかめや昆布、のりなど日本の食卓では欠かせない食材といえる。

●種実類
クルミなどの種実類には、ビタミン、ミネラルのほかオメガ3脂肪酸や食物繊維も豊富。料理やおやつに活用して。

●良質な油
体内で作ることができないオメガ3脂肪酸は意識して摂取を。その代表的な摂取源が、亜麻仁油や天然の小型の青魚。

●豆類
重要なタンパク源であり、マグネシウムや鉄、亜鉛などミネラルも豊富。納豆などの大豆発酵食品も積極的にとりたい。

食べ方のポイントは「小食」と「よくかむ」

何を食べるかと同時に大切なのが、どう食べるか。余分なものをため込まないために、二つのルールを心得て。

 一つめは、小食を習慣づけること。

現代人は高タンパク高脂肪食を好む傾向があるほか、常に過食の状態。食事量や回数を減らし、空腹の時間を増やすだけで消化への負担が減り、細胞が元気に働き始めます。まずは間食をやめるなど、できることから始め、最終的には1日2食が理想です。

《空腹でアップする五つの力》
(1)体内の有害物質を排出する力がアップ
(2)酵素の節約により体内の治癒力がアップ
(3)内臓を休ませることで機能がアップ
(4)睡眠の質や集中力がアップ
(5)血液サラサラ効果がアップ

 二つめは、よくかんで食べること。

咀嚼によって分泌される唾液は、食物の消化や栄養の吸収をスムーズにするほか、よくかむことで満腹中枢が刺激されるなど、さまざまなメリットがあります。

《唾液の五つの働き》
(1)消化酵素が含まれており消化を助ける
(2)口内の滑りをよくして飲み込みやすくする
(3)食べ物の栄養の吸収をスムーズにする
(4)口の中を殺菌し、免疫が高まる
(5)粘膜を保護して口腔内を保湿する

身体をレスキューする食べ方&食材

ふだん食事に気を配っていても、つい誘惑に負けてしまうことも。
暴飲暴食は老化の元凶です。

ここからは、食べすぎ飲みすぎたときに実践したい、レスキュー法をご紹介します。

■「小食・断食」で暴飲暴食をリセット

身体の老けに直結する生活習慣病のほとんどは、乱れた食習慣、特に過食が原因。

身体をリセットして若返りを目指すなら、食事の質だけでなく、量や回数も意識することが必要です。

とはいえ、これまで1日3食だった人が、いきなり1食抜くのは大変。

そこで、まずは間食をやめる、夕食を軽めにすることから少しずつ食事量を減らしてみましょう。

1食減らす場合も、夜は仕事の付き合いや家族との団らんで難しい場合は、朝と昼のどちらかをカットしてもOK。

自分の生活ペースやできる範囲を調整しつつも、食事を減らすというレスキュー法は、意識して日常生活に取り入れていきましょう。

手軽な方法として編集部が提案するのは「半日プチリセットプログラム」。

2日間の食事のうち、1日目の夜と2日目の朝を手作りジュースに置き換えます。

手作りジュースの例:いちご100gとレモン1/2個をジューサーにかけて、無調整豆乳80mlを混ぜ合わせる。

■お酒・ジャンクフード好きな人はこの食材で「肝臓の解毒力」をアップ

アルコール、添加物、有害金属といった体内に取り込まれる毒素を処理するのが肝臓。

この処理をサポートするのが、亜鉛、マグネシウム、ナイアシン(ビタミンB3)です。

さらに、にんにくやニラなどの香りの強い野菜に含まれている硫化アリルや、玉ねぎのケルセチン、ホタテに含まれるセレン、イワシやサンマなどの青魚に含まれる含硫アミノ酸には、「キレート作用」という働きがあり、血液中の有害ミネラルを無毒化してくれます。

お酒・ジャンクフードが好きな人は特に、これらの野菜を積極的に取り入れて、体内に毒素をためないきれいな状態を保ちましょう。

■食中毒やストレスから身体を守る「体内殺菌」

キレート作用のある食材で肝機能アップを心がけることに加えて、体内の殺菌に役立つ食材をとることも、解毒力を高めるのに欠かせません。

そこで役立つのが、イソチオシアネート類と呼ばれるファイトケミカル。

ファイトケミカル=野菜、果物、豆類、芋類、海藻、お茶やハーブなど、植物性食品の色素や香り、アクなどの成分から発見された化学物質。 抗酸化力、免疫力のアップなど、健康維持・改善に役立つ。

野菜に含まれるファイトケミカルは、野菜自身が太陽の紫外線から身を守ったり、害虫に食べられるのを防いだりと、自分の身を守るために作り出されていると考えられています。

特にアブラナ科の植物に多く含まれており、高い殺菌力を持つことで知られるわさびもその一種。そのほか、キャベツやクレソン、ルッコラ、からし、芽キャベツ、大根などに含まれています。

サラダや付け合わせ、薬味として食卓に取り入れることで、毒素やストレス、がんなどから身体を守ってくれます。

老化を加速させる食べ物・食べ方はやめよう!

牛乳や乳製品、肉や卵などの動物性食品、細胞を壊す油「トランス脂肪酸」を含むマーガリンやショートニング、それを使ったスナック菓子やパン、食品添加物まみれの加工食品などを、食卓から遠ざけること。

「どう食べるか」も重要。

(NG)食事をしながら飲み物をとる
よくかまずに飲み物で流し込んでしまうと、消化吸収に支障をきたし、全身の老化を加速する羽目に。

(NG)体調が悪いときに無理に食べる
「食欲がなくても食べたほうがいい」というのは間違い。
野生動物は、体調が悪いときはエサをとらないもの。それは回復を早めるための本能的な行動なのです。

(NG)1日3食お腹いっぱい食べる
1日3食満腹になるまで食べると、内臓は本来、空腹時に行う全身の細胞のメンテナンスが適切に行えなくなります。

(NG)時間がないときに早食いする
早食い=かむ回数が少ないということ。その結果、当然、消化吸収に支障が。
過度に精製・加工されたものや、やわらかい食べ物は避け、かみごたえのある穀菜食を。

(NG)白米や白いパン、白い麺類を食べる
精製された穀物は、ミネラルやビタミン、食物繊維などの栄養が取り除かれた「裸の炭水化物食品」。玄米などの「服を着た炭水化物食品」に替えて!

究極の老化防止は「がんに効く野菜を毎日食べる」
健康な人でも、1日数百というがん細胞が発生しているといわれ、それらを退治するのが、身体の免疫力や抗酸化力。

発生したがん細胞を増殖させないために、食事では免疫力を高める栄養や、抗酸化成分を含む食材を積極的にとることが大切。

なかでもがん予防には植物の色素や香りを構成している成分・ファイトケミカルが有効です。

抗酸化成分として知られるポリフェノールもファイトケミカルのひとつ。
ほかにもさまざまな種類があります。

〈教えてくれたひと〉
山田豊文先生◎杏林予防医学研究所所長。細胞の環境を整えれば健康に生きていけるという「細胞環境デザイン学」を提唱。監修ムック『老けない体をつくる新習慣』(宝島社)が発売中
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