SSブログ

ハゲと胃がんの医学的関係 [雑感小文]

 「ハゲに胃がんなし」という俗言がある。

 これがあながち迷信ではないことを、30年以上も昔、統計学的に証明した医師がいる。

 久留米大学医学部外科の若い医局員だった柿添健二医師だ。

 胃がん手術の名医だった脇坂順一教授に、

「ハゲと胃がんの関連を調べてごらん」と言われ、

 実に10年がかりで胃がん患者1001人(男性663人、女性338人)と、一般人(軽い病気の通院者=男性約7000人、女性約5000人)のハゲ率を調べあげた。

 結果、胃がん患者には明らかにハゲが少ないことがわかった。

 例えば40代の男性では一般人のハゲ率は8.6%だが、がん患者では0%。50代男性のそれは前者が14.3%、後者が2.3%だった。

 50男が100人集まれば、14人はハゲだが、同年代の胃がん患者だと2人しかいない計算になる。

 「ハゲに胃がん、ごく少なし」というわけだ。

 とはいえ、ヨロこんでばかりもいられない。

 「ハゲに脳卒中あり」「ハゲに前立腺がんあり」という俗説にも、かなり信ぴょう性があるらしい。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。