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カラオケの効果 [医療小文]

 ちょっとくさくさすることがあったので、久しぶりにカラオケで歌いまくった。スカッとした。

 近年、音楽のさまざまな医療効果が確認されている。

 ペインクリニック(痛みの治療)にも活用されている。

 オーディオ・アナルムーディア(聴覚鎮痛法)というが、アメリカで行われた実験ではベートーベンやドビュッシー、ワグナーなどの曲が効果的だった。

 しかし、日本人には演歌や民謡がよく効いた人が多く、なかでも鎮痛効果の大きかったのは石川さゆりの歌う『津軽海峡冬景色』だった。

 これはよく知られている話だが、もっと効果があるのは自分で歌うことだと専門家は言っている。

 大きな声で歌うと、脳の中でモルヒネ様の物質、エンドルフィンがふえて、痛みを鎮める作用をするという。

  〃ランナーズ・ハイ〃と呼ばれるジョギング中に起こる恍惚(こうこつ)感も、そのとき脳内でエンドルフィンがふえているためだ。

 カラオケのマイクを握りしめ、自分の声にうっとりしている人の脳の中でもこの陶酔物質が盛んに分泌されているに違いない。

 それはストレス解消の絶大な効果をもたらしてくれるだろう。

 が、一つ問題な点は、それが、ときに(しばしば!?)他人のストレスの原因になりがちだということだ。
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