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飲酒と糖尿病リスクの関係 [医療小文]

週3~4回の飲酒で糖尿病リスクが最低に

適度な飲酒は2型糖尿病リスク低下との関連が報告されている。

が、飲酒パターンとの関係についてはほとんど知られていない。

デンマーク・National Institute of Public Health University(国立公衆衛生大学)のCharlotte Holst氏らは、2007~08年に健康診査を受けた18歳以上の男女7万人のデータを解析。

週3~4回の飲酒が糖尿病の最低リスクと関連することが示唆されたと、「Diabetologia(糖尿病)」オンライン版)に報告した。

男性は週14ドリンク、女性は週9ドリンクで40~50%リスク減

Holst氏らは、健康診査データを用いて、一般的なデンマーク人男女の飲酒パターンと糖尿病リスクとの関連を調べた。

解析対象は、糖尿病歴のない(妊婦および過去6カ月以内の経産婦は除外)7万551人(18~98歳)で、男性2万8,704人と女性4万1,847人。

自記式調査票を用いて、飲酒パターンから週当たりの平均アルコール摂取量を算出。

糖尿病の診断情報はデンマークの全国登録データから入手した。

平均4.9年の追跡期間中、男性859例と女性887例が糖尿病を発症した。

男女とも週間飲酒量と糖尿病リスクにはU字型関係が認められた。

糖尿病リスクの最も低い飲酒パターンは、男性は週14ドリンク、女性は週9ドリンク。

交絡因子および週間平均アルコール消費量調整後も、軽度~中等度の飲酒は糖尿病リスク低下と有意に関連しており、週1回の飲酒と比べて、週3~4回の飲酒では男性で27%、女性で32%、リスクが減少した。

ドリンク(基準飲酒量):飲酒量を純アルコールに換算する〔飲酒量(mL) × 酒のアルコール濃度 × 0.8〕表示法。

世界保健機関(WHO)では1ドリンク=10gと定義、日本も同基準を採用。

デンマークは12gとしている。

ビール(5%) 500mL 缶1本はアルコール20g=2ドリンク、ワイン(12%)グラス1杯(120mL)はアルコール12g=1ドリンクとなる。
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