災害猛暑、熱中症 [健康短信]
殺人的猛暑 襲来。
昨日、埼玉県熊谷市では観測史上最高の41.1度を記録。
これまで1位だった高知県四万十市の41.0度(2013年8月12日)を約5年ぶりに更新した。
熱中症で倒れる人が増えている。
熱中症は、外部から異常な熱を受けて、体内の正常な働きが失われた状態。
体温が上昇しないものと、上昇するものとがある。
以前は、症状の軽い順に、①日射病。②熱けいれん。③熱疲労。④熱射病、と、分けられていた。
日射病は長時間、直射日光の下にいたとき起こりやすい。
血管が開いて血圧が下がり、気持ちが悪くなる。頭がボーッとして、頭痛やめまい、吐き気などが起こる。
顔色は青く、多少汗をかくが、体温は上昇しない。
治療は涼しい場所に移し水分を与える。
熱けいれんは、炭坑とかボイラー室など、高温多湿の場所での作業や炎天下のスポーツなどで、多量の汗をかき体の水分と塩分が減少したときに起こる。
足や腕などの筋肉がけいれんして、痛い。
汗をいっぱいかくと、のどが渇き、水をたくさん飲むが、水にはナトリウムやカリウムなど電解質がほとんど含まれていない。
水分だけが補われ、電解質が補給されないので、細胞の電解質バランスがくずれてしまうのが原因だ。
体温は高くならないが、やや危険な状態。病院へ行くべきだ。
これを防ぐには、塩をなめ、水を飲むこと。
2011年、世界記憶遺産に登録された、山本作兵衛さんの「炭鉱記録画」にも描かれている(はずだ)。
熱疲労は、さらに水分と塩分が失われ、体温の調節ができなくなった状態。
血液の循環が滞り、体の熱を放散しきれなくなり、うつ熱(熱が体にこもる)状態に陥る。
体温が上がり、血圧が下がり、脈が早くなり、頭痛、めまい、吐き気などが現れる。
意識が薄れる意識障害もみられる。
熱射病は、さらにうつ熱が進み、体温が40度以上に上がる。
脳の体温調節機能が正常に働かなくなるため汗が出なくなり、皮膚が紅潮し、乾燥する。
意識障害も重く、こん睡に陥る例も少なくない。
炎天下の車中に閉じ込められた子どもなどに起こる。
しかし、この定義は、素人にはわかりにくく、医療の現場でも混乱が生じることがあった。
1990年代後半、救急医療の専門医らの提唱で、すべての症状を「熱中症」とし、重症度によってⅠ度(軽症)、Ⅱ度(中等症)、Ⅲ度(重症)に分類されるようになった。
以前の分類を、新しい分類に当てはめると下のようになる。
Ⅰ度=日射病、熱けいれん。
Ⅱ度=熱疲労。
Ⅲ度=熱射病。
体温が41・5度を超えるとミトコンドリアという酵素をつくる細胞の中の小器官の機能が障害されて、命が危なくなる。
死が迫っている状況だから、超緊急にいろいろな治療をしなければならない。
救急車でただちに病院へ!
Ⅰ度とⅡ度は一般病院でもいいが、Ⅲ度の場合は救命救急センターのような集中的に救急治療のできる施設へ行くべきだ。
昨日、埼玉県熊谷市では観測史上最高の41.1度を記録。
これまで1位だった高知県四万十市の41.0度(2013年8月12日)を約5年ぶりに更新した。
熱中症で倒れる人が増えている。
熱中症は、外部から異常な熱を受けて、体内の正常な働きが失われた状態。
体温が上昇しないものと、上昇するものとがある。
以前は、症状の軽い順に、①日射病。②熱けいれん。③熱疲労。④熱射病、と、分けられていた。
日射病は長時間、直射日光の下にいたとき起こりやすい。
血管が開いて血圧が下がり、気持ちが悪くなる。頭がボーッとして、頭痛やめまい、吐き気などが起こる。
顔色は青く、多少汗をかくが、体温は上昇しない。
治療は涼しい場所に移し水分を与える。
熱けいれんは、炭坑とかボイラー室など、高温多湿の場所での作業や炎天下のスポーツなどで、多量の汗をかき体の水分と塩分が減少したときに起こる。
足や腕などの筋肉がけいれんして、痛い。
汗をいっぱいかくと、のどが渇き、水をたくさん飲むが、水にはナトリウムやカリウムなど電解質がほとんど含まれていない。
水分だけが補われ、電解質が補給されないので、細胞の電解質バランスがくずれてしまうのが原因だ。
体温は高くならないが、やや危険な状態。病院へ行くべきだ。
これを防ぐには、塩をなめ、水を飲むこと。
2011年、世界記憶遺産に登録された、山本作兵衛さんの「炭鉱記録画」にも描かれている(はずだ)。
熱疲労は、さらに水分と塩分が失われ、体温の調節ができなくなった状態。
血液の循環が滞り、体の熱を放散しきれなくなり、うつ熱(熱が体にこもる)状態に陥る。
体温が上がり、血圧が下がり、脈が早くなり、頭痛、めまい、吐き気などが現れる。
意識が薄れる意識障害もみられる。
熱射病は、さらにうつ熱が進み、体温が40度以上に上がる。
脳の体温調節機能が正常に働かなくなるため汗が出なくなり、皮膚が紅潮し、乾燥する。
意識障害も重く、こん睡に陥る例も少なくない。
炎天下の車中に閉じ込められた子どもなどに起こる。
しかし、この定義は、素人にはわかりにくく、医療の現場でも混乱が生じることがあった。
1990年代後半、救急医療の専門医らの提唱で、すべての症状を「熱中症」とし、重症度によってⅠ度(軽症)、Ⅱ度(中等症)、Ⅲ度(重症)に分類されるようになった。
以前の分類を、新しい分類に当てはめると下のようになる。
Ⅰ度=日射病、熱けいれん。
Ⅱ度=熱疲労。
Ⅲ度=熱射病。
体温が41・5度を超えるとミトコンドリアという酵素をつくる細胞の中の小器官の機能が障害されて、命が危なくなる。
死が迫っている状況だから、超緊急にいろいろな治療をしなければならない。
救急車でただちに病院へ!
Ⅰ度とⅡ度は一般病院でもいいが、Ⅲ度の場合は救命救急センターのような集中的に救急治療のできる施設へ行くべきだ。