脳神経内科 [医療小文]
日本神経学会は、これまで「神経内科」としてきた標榜科目を「脳神経内科」と変更すると発表しました。
神経内科という診療科は、眼科や耳鼻咽喉科など部位がはっきりしている名称に比べ、どこを診てくれるのか、わかりにくい印象がありました。
「脳神経内科」は、脳や脊髄、神経、筋肉の病気を診察し、脳神経外科の内科側のカウンターパート(対応相手)として位置づけられています。
手足のしびれ、めまい、うまく力が入らない、歩きにくい、ふらつく、つっぱる、ひきつけ、けいれん、むせる、話しにくい(ろれつが回らない)、ものが二重に見える、頭痛、勝手に手足が動く(不随意運動)、物忘れ、意識障害などが診療対象になります。
長寿ランキング [健康短信]
米ワシントン大学健康指標測定評価研究所のグループは、世界の平均寿命や死因に関する解析結果をまとめ、医学誌『ランセット』に発表しました。
2040年には日本が平均寿命世界トップの座から2位に転落、代わってスペインが首位に浮上することが示されました。
世界全体では早期死亡の原因が感染性疾患から非感染性疾患(NCD)や外傷へとシフトする可能性が高いことも明らかにされました。
将来の早期死亡につながる危険因子として最も影響力が強いのは、高血圧、肥満、高血糖、喫煙、飲酒の5項目。
それに続くのは、大気汚染、虚血性心疾患、脳卒中、アルツハイマー病、糖尿病、交通事故、肺がんなどでした。
結核は肺の病気? [健康短信]
肺だけではない!
「結核は肺の病気」と思いがちですが、結核菌は肺以外の臓器にも病巣をつくることがあります。
なかでも腸にできた「腸結核」は自覚症状に乏しい。
下痢と便秘を繰り返している人は要注意です。
特に右下腹部が痛み、発熱、食欲不振、体重の減少、疲労感などがみられます。
病気が進行すると、血便、嘔吐などの症状が現れることもあります。
さらに症状が進むと、腸閉塞(腸が狭くなり腸の内容物が停滞する)、腸穿孔(腸に穴があく)といった合併症が起こることもあります。
このような重症化を防ぐためにも、腹部に少しでも違和感を覚えたら、速やかに医療機関を受診しましょう。
「結核は肺の病気」と思いがちですが、結核菌は肺以外の臓器にも病巣をつくることがあります。
なかでも腸にできた「腸結核」は自覚症状に乏しい。
下痢と便秘を繰り返している人は要注意です。
特に右下腹部が痛み、発熱、食欲不振、体重の減少、疲労感などがみられます。
病気が進行すると、血便、嘔吐などの症状が現れることもあります。
さらに症状が進むと、腸閉塞(腸が狭くなり腸の内容物が停滞する)、腸穿孔(腸に穴があく)といった合併症が起こることもあります。
このような重症化を防ぐためにも、腹部に少しでも違和感を覚えたら、速やかに医療機関を受診しましょう。
たばこと肺がん [健康短信]
たばこと肺がん
米・カリフォルニア州では、肺がん死亡率が米国平均より28%低い、とカリフォルニア大の研究チームが報告しました。
同州は全米で最も早くたばこ規制を導入しており、若年者での喫煙率が著しく低下し、肺がん死亡率の低下に寄与したこともわかったということです。
喫煙は米国における肺がんの最大90%に関連するとされ、喫煙者の肺がんリスクは非喫煙者の15~30倍と推定されている。
研究チームのリーダーは、「年齢を問わず禁煙によるQOL向上は期待できるが、35歳以下で禁煙すれば喫煙による健康リスクはほぼ帳消しにできる。
50歳以下で禁煙しても、喫煙に関連した疾患リスクは半減する」と、喫煙者に禁煙を呼びかけています。
米・カリフォルニア州では、肺がん死亡率が米国平均より28%低い、とカリフォルニア大の研究チームが報告しました。
同州は全米で最も早くたばこ規制を導入しており、若年者での喫煙率が著しく低下し、肺がん死亡率の低下に寄与したこともわかったということです。
喫煙は米国における肺がんの最大90%に関連するとされ、喫煙者の肺がんリスクは非喫煙者の15~30倍と推定されている。
研究チームのリーダーは、「年齢を問わず禁煙によるQOL向上は期待できるが、35歳以下で禁煙すれば喫煙による健康リスクはほぼ帳消しにできる。
50歳以下で禁煙しても、喫煙に関連した疾患リスクは半減する」と、喫煙者に禁煙を呼びかけています。
台所のドクター [健康短信]
キャベツ、ダイコン、小松菜、ブロッコリー、白菜などの「アブラナ科野菜」を食べている人は、がん、心疾患、脳血管疾患などの死亡リスクが低下するという研究が発表されました。
国立がん研究センターなどの研究チームが、岩手、秋田、長野、沖縄、東京その他11保健所管内の45~74歳の男女8万8,184人を20年以上、追跡調査した結果です。
「台所のドクター」といわれるほど栄養価の高いアブラナ科野菜には、抗がん、抗炎症、抗酸化活性の作用がある「イソチオシアネート」を多く含まれています。
イソチオシアネートは野菜などの辛味成分です。