知恵と知識

知恵と知識

世間で誰からも「先生」と呼ばれるのが、医師と教師。

それだけ重要な仕事だから、職に就くのには免許が必要だ。

が、一度免許を取得すると生涯有効だ。

更新すべきではないかと、医師と教員の免許問題が政府で議論された。

結果、教員免許のみ１０年限りの更新制になった。不公平ではないか。

現代医学は日進月歩、今日の最新知識も５年たつと半分は古くなるという医学知識の「半減期５年説」もあるくらいだ。

「大学で学んだ情報で現在も役立っているのはせいぜい２０％、あとの８０％は卒業後に得たものだ」と話した医師もいる。

医師には生涯学習が欠かせない。

一方、世の中にはいつまでも古くならない情報もある。

いわゆる「おばあちゃんの知恵」や、評価の定まった民間療法などだ。

たとえば、肝臓によく効く薬といわれた「メチオニン」は今はもうなくなったが、「しじみのみそ汁」は健在だ。

子育ての場面などで、昔ながらの経験的知恵が活かされることも少なくない。

知識は古くなることもあるが、知恵は古びない。

タグ：民間療法 おばあちゃんの知恵 半減期５年説 教員免許 医師免許