雪を悲しむ [雑感小文]
きょう5日は二十四節気の一つの小寒─寒の入り。
20日の大寒を経て立春までの約1カ月が、寒だ。
「小寒の氷、大寒に解く」とは、大寒のほうが小寒よりも暖かい、物事が必ずしも順序どおりにはいかないことのたとえとか。
1日の最低気温が零度以下になった日を「冬日」というが、東京ではひと冬に10日ほどしかない。
北海道など北国のそれは約半年。
1日の最高気温が零度以下の「真冬日」は、東京では明治以来たったの4回だが(最新は昭和42年2月)、北海道の各地では毎年、40日を超える。
雪を花にたとえ、その美しさをめで、絵に写し、詩にうたうのは、雪の浅い国の人の楽しみ、
「我が越後のごとく年ごとに幾丈の雪を視ば何の楽しき事かあらん。
雪のために力を尽くし財を費やし千辛万苦すること…」
と江戸後期の文人、鈴木牧之は「北越雪譜」で歎いている。
「今年もまたこの雪の中にあることかと雪を悲しむは辺郷の寒国に生まれたる不幸というべし」。
暖地に暮らす身をありがたいと思うべきだろう。
20日の大寒を経て立春までの約1カ月が、寒だ。
「小寒の氷、大寒に解く」とは、大寒のほうが小寒よりも暖かい、物事が必ずしも順序どおりにはいかないことのたとえとか。
1日の最低気温が零度以下になった日を「冬日」というが、東京ではひと冬に10日ほどしかない。
北海道など北国のそれは約半年。
1日の最高気温が零度以下の「真冬日」は、東京では明治以来たったの4回だが(最新は昭和42年2月)、北海道の各地では毎年、40日を超える。
雪を花にたとえ、その美しさをめで、絵に写し、詩にうたうのは、雪の浅い国の人の楽しみ、
「我が越後のごとく年ごとに幾丈の雪を視ば何の楽しき事かあらん。
雪のために力を尽くし財を費やし千辛万苦すること…」
と江戸後期の文人、鈴木牧之は「北越雪譜」で歎いている。
「今年もまたこの雪の中にあることかと雪を悲しむは辺郷の寒国に生まれたる不幸というべし」。
暖地に暮らす身をありがたいと思うべきだろう。
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