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即席めん半世紀 [雑感小文]

 「インスタントラーメン」の元祖、日清食品の「チキンラーメン」が発売されたのは、1958(昭和33)年8月25日だった。

 袋には「体力をつくる 最高の栄養と美味を誇る完全食」とあり、1食(1袋)35円は、東京の中華料理店のラーメン(並)の標準価格40円とほぼ同じ。

 ちなみに、この年の大卒銀行員の初任給は1万2700円、同年12月1日には1万円札が発行された。高度経済成長幕開きの時期だった。

 発売当時の年間生産量は1300万食にすぎなかったが、その後、みそ味、冷やし中華、焼きそば、カップめんなどが次々と誕生。

 いまや世界中の国々で850億食以上が消費され、「国民食」どころか「世界食」になりつつある。

 戦後日本人の食生活を変えた最大の発明の一つだろう。

 その名のとおりインスタント(即時)に食べられるのが、なによりのとりえだが、栄養的にみると、

①糖質に偏っている。

②塩分が多い。

③油で処理したものが古くなると過酸化脂質ができやすいなど、いくつか問題がある。
 
 主食だけで主菜・副菜のない食事と同じようなものだから、例えば「肉入り野菜いため」を加えるなど、栄養のバランスを整えるようにしたい。

 ごはんやパンなどと比べて栄養成分で特徴的なことは、カロリーが高いことと、塩分が多いことの二つだ。

 しかし、ごはん(100グラム=茶碗1杯)や食パン(100グラム=1斤6枚切りの1枚半)には普通おかずがつくからその分を加えるとカロリーの差はほとんどなくなる。

 スープに含まれる塩分は1食で約3グラム、塩分の取り過ぎを避けたい人は、スープを飲み残せばよい。

 アメリカでは、肉食に比べ、小麦粉製のラーメンはダイエット向きで健康にも良いと信じられているそうだ。

 購入のさいは製造年月日の古くなったものや、日なたにおかれたものは避けたほうがよい。
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