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秋ばて [医学・医療・雑感小文]

秋ばて

 くろがねの秋の風鈴鳴りにけり   飯田蛇笏
 
 暑い暑い夏が、ようやく過ぎたかと思うと、いきなり秋がきた。

 冷気に身のひきしまる感じだ。

 なのに、このごろどうもだるくて、むやみに眠くて、疲れやすく、体の調子がヘンだ。

 秋になってから夏バテが出るなんてことがあるのだろうか?
 
 夏バテとは、言葉のとおり夏の暑さのために疲れて、ぐったりするとか、頭痛、発熱、多汗、不眠、下痢といったさまざまな症状が起こることをいう。

 が、夏の間にたまった疲れが、夏の終りから秋口にかけてどっと出て、体調を崩してしまうような場合も、やはり夏バテといっている。

 解消法は、まずはたっぷりと眠ることだ。

 朝寝もよし。昼寝、なおけっこう。

 布団の中の寝心地のよい条件は、朝の最低気なのに温が6度から15度のときだという。  9月中旬から11月ごろまでが、丁度その季節に当たる。

 秋の夜長に少し早寝をして、さらに寝心地よい秋の朝寝坊をする。

 夏バテの体調を整える最上の良薬といえる。

 寝具は通気性のよい、やや硬めのものがよい。
 
 ふかふかで体が沈みすぎる寝具は、深い睡眠が妨げられたり、腰痛の原因をつくったりしがちだ。

 次に大切なのは、栄養のバランスのいい食事をとること。
 
 とりわけビタミンB群は、気温が高いと体内で多く消費される。

 B群(特にB1)が不足すると、炭水化物の分解がうまくいかなくなり、分解途中の産物であるピルビン酸などが体内にたまってくる。

 これらは疲労毒素と呼ばれる物質だから、ビタミンB群が不足すると疲労倦怠感など軽い脚気症状が現れる。

 ビタミンB群を多く含む食品は、強化米、納豆、落花生、シイタケ、ニラ、豚肉、レバー、ウナギ、焼きのり、ワカメなど。

 特に不摂生もしていないのに疲れがとれない症状が長引いていたら、一度かかりつけのお医者さんへ―。
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