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少酒多益 [医学・医療・雑感小文]

少酒多益 

 酒は百薬の長といわれるが、酒を薬として飲むのなら「1日1単位」、多くても「2単位」が限度と専門家は教える。

1単位とは日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、ウイスキーならダブル1杯程度だ。これなら毎日飲んでも肝臓の負担にならない。善玉コレステロールのHDLが増え、動脈硬化の予防になる。

 ある疫学調査によれば、毎日2合以上の酒を20年間飲み続けた人は脳卒中の発生率が高かったが、同じように毎日飲み続けても1日2合以下に抑えていた人は、そんなことはないばかりか、心臓病の発生率が、酒を飲まない人に比べても低かったという。

貝原益軒の「養生訓」にもあるように「少し飲めば益多し」、それが酒なのである。

 それにしても、なぜか日本人には否定的飲酒観の持ち主が多い。

筆頭は「徒然草」の兼好法師だろう。

「世には心えぬことの多きなり(世間にはわけのわからないことが多い)」と始まる第一七五段は、酒と酒飲みをこき下ろす言辞がねちねちと連ねてあり、いやぁ参った、参ったと笑うしかない。
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