食後血糖値を下げる薬&インスリン製剤 [医学・医療・雑感小文]
食後血糖値を下げる薬
糖尿病は「三分の飢えと、汗して治せ」といわれる。
適切・適度な食事&運動。
そのうえで病態に応じて薬を用いる。
いま、よく効く薬が次々と開発されている。
糖尿病の初期は食後のみ血糖値が高くなる。
この食後高血糖をきちんと抑えることの重要性が明らかになった。
これをターゲットとしたのが、α-グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ、ベイスン、セイブル)だ。
小腸の中で糖質を分解する酵素のはたらきを抑え、糖質の吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇を緩やかにする。
毎食直前に服用する。
食前にのみ忘れて食後に服用すると、血糖が下がらないばかりか、お腹がゴロゴロと鳴って下痢をすることもある。
これに対して、1日1回いつのんでもよいのが、インクレチンという消化管ホルモンを分解する酵素DPP-4の阻害薬(ジャヌビア、エクア、ネシーナ、トラゼンタ)。
インクレチンは血糖を処理するインスリンの分泌を促し、血糖を上昇させるグルカゴンの分泌を抑える。
そのインクレチンを分解するDPP-4の作用を、ジャヌビアはねらい打ち的に妨げることにより活性型インクレチン濃度を上昇させ、強力な血糖低下作用を示すのだという。
同じインクレチン製剤だが、作用の仕方が異なるGLP-1受容体作動薬(ビクトーザ、バイエッタ)は注射薬だ。
インスリン製剤
1型糖尿病と進行した2型糖尿病に対する「インスリン療法」は、患者による在宅自己注射が一般的だ。
インスリン製剤は、効果発現の速さから超速効型、速効型、中間型、持効型、混合型(超速効型または速効型と中間型を混ぜたもの)に分類される。
超速効型を毎食前、持効型を寝る前─といったふうに1日4回ほど注射する「強化インスリン療法」は、きめ細かく血糖値の管理ができるので理想的とされる。
が、外出先とか人前など注射がためらわれることもある。
近年、持効型の1日1回療法が増えている。
混合型の二相性インスリンアスパルト-30は1日1回投与でも食後高血糖を抑えることができるという。
また、カートリッジ製剤(専用のペン型注入器にセットして使う)、キット製剤(注射器にカートリッジが装てんされてある使い捨てタイプ)、バイアル製剤(インスリン用の注射器または持続皮下注入ポンプを使う)とある剤型も改良が進み、生活スタイルに合わせた使いやすい製剤の選択が可能になっている。
糖尿病は「三分の飢えと、汗して治せ」といわれる。
適切・適度な食事&運動。
そのうえで病態に応じて薬を用いる。
いま、よく効く薬が次々と開発されている。
糖尿病の初期は食後のみ血糖値が高くなる。
この食後高血糖をきちんと抑えることの重要性が明らかになった。
これをターゲットとしたのが、α-グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ、ベイスン、セイブル)だ。
小腸の中で糖質を分解する酵素のはたらきを抑え、糖質の吸収を遅らせ、食後の血糖値の上昇を緩やかにする。
毎食直前に服用する。
食前にのみ忘れて食後に服用すると、血糖が下がらないばかりか、お腹がゴロゴロと鳴って下痢をすることもある。
これに対して、1日1回いつのんでもよいのが、インクレチンという消化管ホルモンを分解する酵素DPP-4の阻害薬(ジャヌビア、エクア、ネシーナ、トラゼンタ)。
インクレチンは血糖を処理するインスリンの分泌を促し、血糖を上昇させるグルカゴンの分泌を抑える。
そのインクレチンを分解するDPP-4の作用を、ジャヌビアはねらい打ち的に妨げることにより活性型インクレチン濃度を上昇させ、強力な血糖低下作用を示すのだという。
同じインクレチン製剤だが、作用の仕方が異なるGLP-1受容体作動薬(ビクトーザ、バイエッタ)は注射薬だ。
インスリン製剤
1型糖尿病と進行した2型糖尿病に対する「インスリン療法」は、患者による在宅自己注射が一般的だ。
インスリン製剤は、効果発現の速さから超速効型、速効型、中間型、持効型、混合型(超速効型または速効型と中間型を混ぜたもの)に分類される。
超速効型を毎食前、持効型を寝る前─といったふうに1日4回ほど注射する「強化インスリン療法」は、きめ細かく血糖値の管理ができるので理想的とされる。
が、外出先とか人前など注射がためらわれることもある。
近年、持効型の1日1回療法が増えている。
混合型の二相性インスリンアスパルト-30は1日1回投与でも食後高血糖を抑えることができるという。
また、カートリッジ製剤(専用のペン型注入器にセットして使う)、キット製剤(注射器にカートリッジが装てんされてある使い捨てタイプ)、バイアル製剤(インスリン用の注射器または持続皮下注入ポンプを使う)とある剤型も改良が進み、生活スタイルに合わせた使いやすい製剤の選択が可能になっている。
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