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罪深い善意 [雑感小文]

罪深い善意

子どもは無限の可能性をはらんでいる。

が、同時に無限の「不可能性」にも満ちている。

何かを「自分はできない」と思い込んでいる子は、どんなに一生懸命教えてもなかなかできるようにはならない。

たとえば逆上がり、跳び箱、速く走ること。

もちろん勉強も、歌や楽器もそうだ。

いや、それ以前に「できないと思い込んで」トライしようとしない子も少なくない。

「そんなことできなくてもいい」と言い張る。

子どもとは、無限のアクセルとブレーキをあわせ備えた存在だ。
そして─、

「私たち大人の<罪深い善意>は、子どものブレーキをはずさずに、アクセルだけを吹かすことを奨励することです」と能楽師の安田登さんは、『日本人の身体能力を高める「和の所作」』(マキノ出版刊)で熱く説いている。

「アクセルを吹かすよう励ますよりも、ちょっとブレーキをはずす方法<和の所作(身のこなし)>を教えてあげましょう。それだけで格段に前へ進むようになるのです」という説得力に満ちた具体的例示に目からうろこが落ちた。
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