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「御歯」の教え [医学・医療・雑感小文]

「御歯」の教え

長野の善光寺の塔頭(たっちゅう=本院の境内にある脇寺)、堂照坊の本堂には、浄土真宗の開祖、親鸞上人五十歳の「御歯」が安置されている。

堂照坊の住職、究阿坊が、京都に親鸞を訪ねて対話しているとき、上人の歯がポロリと抜け落ちたのを頂いて帰った、と同坊の「聖人縁起」にあるそうだ。

「上あごの小臼歯(きゅうし)で、歯周病による脱落歯だろう」と専門家は見る。

人が歯を失う原因の90%が虫歯と歯周病。中年以後は歯周病がぐんと増える。

重症になると、くしゃみをした途端、歯が抜けて飛ぶことさえあるという。

歯科衛生未発達の昔、尊いひじりといえど五十歳ともなれば、歯周病で歯の脱落が起きても不思議はない。

そのとき、上人から賜った御歌が、「いつのまに かみに霜おき ひとは落ち(または、歯は落ちて)身にしみてこそ 南無阿弥陀仏」というものだったとか。

堂照坊は、善光寺の仁王門から境内に入ってすぐ左手。

「御歯」は宝塔型の容器に収められ、随時拝観できる。
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