手と脳 [医学・医療・雑感小文]
手と脳
人類が二本足で歩いたり走ったりし始めたのは、350万年前。
このときの人類の祖先(アフリカ猿人)は、身長120㌢、体重30㌔、脳の大きさ(重さ)450㌘─と推定されている。
現代人の脳は1400㌘だ。
350万年の間に人間は手で道具をつくり、言葉をしゃべるようになったので、脳の中で特に大きく発達したのは、手を使う部分と言葉を使う部分だ。
人さし指1本を曲げ伸ばししただけで、大脳の「手の運動野」「手の感覚野」というかなり広い場所で神経細胞がいきいきと活動する。
血液の量が運動野では30%、感覚野では17%増える。たった1本の指を動かすだけで脳ではこれだけの変化が起こる。
手をよく動かし、働かせることは、脳をよく動かし、働かせることである。
だから手は「外部の脳」とか「第二の脳」といわれる。
たとえば、文章を書く、絵を描く、楽器を弾く、手芸をする、料理をつくるなど、脳で考えたことを手で表現する。
そうした脳と手の連動作業は、最上の老化防止法だ。
そういう人は頭も若いし、気も若い。
人類が二本足で歩いたり走ったりし始めたのは、350万年前。
このときの人類の祖先(アフリカ猿人)は、身長120㌢、体重30㌔、脳の大きさ(重さ)450㌘─と推定されている。
現代人の脳は1400㌘だ。
350万年の間に人間は手で道具をつくり、言葉をしゃべるようになったので、脳の中で特に大きく発達したのは、手を使う部分と言葉を使う部分だ。
人さし指1本を曲げ伸ばししただけで、大脳の「手の運動野」「手の感覚野」というかなり広い場所で神経細胞がいきいきと活動する。
血液の量が運動野では30%、感覚野では17%増える。たった1本の指を動かすだけで脳ではこれだけの変化が起こる。
手をよく動かし、働かせることは、脳をよく動かし、働かせることである。
だから手は「外部の脳」とか「第二の脳」といわれる。
たとえば、文章を書く、絵を描く、楽器を弾く、手芸をする、料理をつくるなど、脳で考えたことを手で表現する。
そうした脳と手の連動作業は、最上の老化防止法だ。
そういう人は頭も若いし、気も若い。
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